2007年の音声合成ソフトとしての誕生以来、初音ミクは、キャラクターやゲーム、舞台など多方面に活躍の場を広げている。そんな活動領域には小説もある。2012年にhalyosyさんが原案・原作で刊行された小説『桜ノ雨』もそのひとつだ。本作はVOCALOID初音ミクによる人気楽曲『桜ノ雨』をノベライズ化したものだ。発行部数5万部を越えるヒット作となっている。この続編『桜ノ雨 僕らが巡り逢えた奇跡』が、3月15日PHP研究所より刊行される。主人公は初音ミク、音浜高校合唱部の未来(ミク)は、先輩の後を受けて新部長として部をまとめようと奮闘中。さらに2年生となった鈴(リン)や蓮(レン)らも登場する。個性的な仲間たちと歌と友情と恋に悩みつつ成長して行く未来の姿を描く。『桜ノ雨』はニコニコ動画で2008年に発表された。卒業をモチーフにしており、再生数は現在までに200万回を越える人気楽曲だ。卒業シーズンには、中高生を中心にとりわけ広く歌われる。今回のノベライズは、楽曲制作のhalyosyさんが自ら原作・原案として参加している。初音ミクを初め、鏡音リン・レン、KAITO、巡音ルカ、MEIKOといったVOCALOIDキャラクターが高校生として登場する。卒業を迎えた音浜高校合唱部の面々を描いた青春ストーリーだ。カバーイラストをiXimaさん、本文挿絵を水あさとさんがそれぞれ担当する他、たま、BUZZ、吉田ドンドリアン、竜宮ツカサといったメンバーによるカラーイラストも掲載されている。本書は、ファミリーマートで現在開催中の「初音ミク de 桜ノ歌のキャンペーン」とも連動している。イラストが各店舗でも飾られているほか、楽曲をイメージした商品「桜ノカタチのイチゴクリームパン」、桜型のキャンディ「桜ノ飴 さくらのあめ」も発売中だ。『桜ノ雨 僕らが巡り逢えた奇跡』発売日: 2013年3月15日定価: 1260円(税込)※初版特典 特製イラストカード