海外各地で開催される日本のアニメやマンガ、J-POPをテーマとしたアニメコンベンションが依然人気だ。来場者人数の増加が続いているイベントも多い。そうした背景から近年トレンドとなっているのが、長年実績の持つ大型イベントのフランチャイズ化の流れである。他地域に新たにイベント立ち上げて、運営のノウハウやブランドを用いて運営する。パリ・ジャパンエキスポのベルギー進出、米国進出、シンガポールAFAのインドネシア進出、マレーシア進出などである。この2月にまた新たなイベント企画が明らかになった。米国・ボルチモアで開催されてきた北米第2位の大型アニメコンベンションOtakonが、2014年1月に新たなイベントOtakon Vegasに立ち上げる。日程は1月3日から5日までの3日間、地元メリーランド州・ボルチモアを離れ、ネバダ州の観光地ラスベガスが開催都市となる。さらに会場はラスベガスを代表するリゾートホテルのプラネット ハリウッド リゾートを予定する。運営はOtakonと同様、非営利団体のOtakorp, Inc.だ。Otakonは北米を代表するアニメコンベンションで2012年には実数で3万人、延べではおよそ9万人のファンが参加した。また、これとは別に音楽に特化したライブイベントもスタートしている。積極的に事業を拡大する方向性である。人気は高いとされているアニメコンベンションだが、一方で日本アニメやマンガ、ゲームは北米でかつての勢いはないともされる。また、開催数の増加もあり、イベント間の競争が今後は激化するだろう。このなかでOtakon Vegasがどのように集客を図るかが関心を集めそうだ。Otakon Vegasの生き残りのカギは、従来のアニメコンベンションと大きく異なる特徴を持つことだ。多くのアニメコンベンションはファンコミュニティから生まれた経緯から若者が多く住む都市、大学の多い都市に集中する傾向がある。しかし、観光都市であるラスベガスにはそれはない。近くのファンが遊びに訪れるというよりも、来場者がホテルに宿泊してのイベントになる。エンタテイメント豊富なラスベガスだけに、客にとってはコンベンション以外の楽しみも多い。Otakon Vegas自体にも、ライブパフォーマンスが多く盛り込まれる可能性も高い。また、1月3日から5日という日程は、日本の正月直後、同時に休みはまだ続くという時期だ。日本からアニメやマンガ関連ゲストが招聘しやすい時期だ。さらに観光都市ラスベガスとの魅力も合せることで日本からのファンの集客も期待出来るかもしれない。ますます活気づく、海外のアニメコンベンションの動向は2013年以降もまだまだ目が離せないようだ。
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