■ 東映アニメーションの売上高・利益が過去最高に[ビジネスを変える新興企業、老舗企業]アニメ産業全体の景況は、テレビアニメ制作本数の反転やソーシャルゲーム関連、イベント関連の盛況で市場規模は上向きに転じている。2012年以降、アニメ製作出資の拡大を明らかにしている企業も多く、比較的安定した状況だ。企業業績では、東映アニメーションが2012年3月期に過去最高の330億円の売上げ、経常利益も約54億円と高い水準となったことが大きなトピックだ。アニメビジネスがテレビ放映、映像ソフト中心からキャラクターライセンス、イベント、動画配信、ゲームなどに多角化するなかで、知名度の高い人気コンテンツを持つ企業の業績を押し上げている。一方で、新しく設立された企業も注目だ。これまでとは違った作品は、より若い企業に期待される部分も大きい。アニメ業界はもともと老舗スタジオからスタッフが独立、新スタジオを立ち上げることが多いが、2012年は『おおかみこどもの雨と雪』のスタジオ地図、『坂道のアポロン』のMAPPAなどの活躍があった。メディアファクトリーから独立したかたちとなったオーバーラップも今後活躍しそうだ。そのなかでIGポートが、プロダクション I.Gの若手スタッフによる新スタジオ WITスタジオをグループ内に設立したことが注目される。新しい挑戦と老舗企業のネットワークを同時に実現させる試みだ。
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