5月14日、東京・中野のブシロード本社にて、「ブシロード戦略発表会2012(初夏)」が開催された。同社の戦略発表会は、シーズンごとに実施される恒例行事となっている。主力商品のラインナップや今後の展開、そしてトレーディングカードゲーム(TCG)への新規参入タイトルが明らかにされることもあり、ファンにとっては目が離せないイベントだ。今回もその様子はメディアに対する発表だけでなく、ニコニコ動画を通じて全国のファンに届けられた。主力タイトルの『カードファイト!! ヴァンガード』の好調で勢いに乗るブシロードであるが、今回の発表会の冒頭で同社の木谷高明 代表取締役社長から驚くべき発言が飛び出した。ブシロード戦略発表会2012(初夏)では、「「ヴァンガード」は封印する、「ヴァンガード」については語らない」というものである。木谷社長によれば、最近「ヴァンガード」が活躍する一方で、他のタイトルはどうなっているんだとの声がしばしば聞かれるという。しかし、実際は「ヴァンガード」以外のタイトルも順調に伸びており、非常に活躍していると木谷社長は強調する。そこで、「ブシロード戦略発表会2012(初夏)」では、「ヴィクトリースパーク」、「モンスター・コレクションTCG」、「ChaosTCG」、「ヴァイスシュヴァルツ」と、「ヴァンガード」以外の主力4タイトルに絞って発表を行った。2012年夏を通しても、この4タイトルを全面に押し出してプロモーションをすると話す。今後は、「駅などの広告にも4タイトルが姿を見せる、誰でも見られるようになります」と、まさに新しいプロモーションを明らかにした。これまで『カードファイト!! ヴァンガード』は、より熱心なファンに向けた他のタイトルに対して、子ども向け、一般層に向けたものとの位置づけが強かった。しかし、2012年の夏は、よりコアなタイトルの認知度を高め、それを一般層にも到達させるというこれまでと異なったアプローチが取り入れられるようだ。宣伝だけでなく、商品ラインナップも積極的に展開する。例えば「ヴァイスシュヴァルツ」では、5月にブースターパック『D.C.3~ダ・カーポ3~』、6月にブースターパック『戦姫絶唱戦姫絶唱シンフォギア』、7月にブースターパック『Fate/Zero』、さらに8月に『ロボティクス・ノーツ』、『アクセル・ワールド』、『探偵オペラ ミルキィホームズ2』のトライアルデッキ3商品同時発売と新発売のイベントを毎月用意する。「ヴィクトリースパーク」では、『これはゾンビですか?』、『これはゾンビですか? オブ・ザ・デッド』、『未来日記』、『輪廻のラグランジェ』、『這いよれ!ニャル子さん』などが参戦するなど、人気タイトルを投入する。アニメを入り口としたTCG、「ヴァンガード」とはまた異なったやり方でTCGの市場拡大を目指すようだ。ブシロード http://bushiroad.com/
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