1970年代に梶原一騎さんとながやす巧さんにより創り出された伝説のマンガ『愛と誠』が、三池崇史監督の手によって劇場映画となった。札付きの不良・太賀誠と彼に思いを寄せるお嬢様早乙女愛の純愛を描く。太賀誠を人気俳優の妻夫木聡さん、そして若手女優のなかでも注目の武井咲さんが早乙女愛を演じる。名作マンガに相応しいビッグな顔ぶれだ。しかし、異才・三池崇史監督だけに、本作は普通で予想される『愛と誠』では終わらなかった。完成披露試写が行われ、関係者・マスコミ試写が始まると、その作品の内容に話題騒然となっているからだ。歌と踊り、アクションを盛り込んだ本作は、“純愛エンタテインメント”と名を打つが、実際の映画制作の現場はどのようなものだったのだろうか?そんな映画制作の裏側を三池崇史監督、妻夫木聡さん、そして石清水弘役の斎藤工さんが語り尽くすイベントが、4月18日、東京・六本木ビルボードライブ東京で行われた。「映画『愛と誠』:「三池崇史監督presents大人だけの空間」」と題したイベントは、大人の雰囲気漂う中で、たっぷりのトークと上映前の映画を観るものである。お酒もタバコもOKということもあり、3人からはざっくばらんな発言が次々に飛び出し、会場から笑いがこぼれる場面が多かった。気になる映画の内容は、監督が完成した映画を観て「やっちまったなと思った」と気になる発言も。妻夫木さんは、「ひとつのジャンルに収まらない。もっと自由に観て欲しい。ほかにない映画、いわば「愛と誠ジャンル」を創り出した。」と映画の魅力を語った。監督は歌とダンスがあることについては、「歌うからミュージカルとういうわけでない。登場人物が勝手に歌いだす。」、「一見はみせかけの映画、でも最後まで観てもみせかけに終わる。」と観客を煙に巻く発言で、逆に作品への興味を掻き立てる。さらに自ら妻夫木さんの学生服姿の話題を振り、映画のなかの斎藤工さんを人生最高の演技と讃えるなどエンタテナーぶりを発揮した。一方で、梶原一騎さんの実弟の真樹日佐夫さんや、1974年の映画のヒロインを演じた早乙女愛さんとのエピソードを紹介する場面も。ふたりには是非映画を観て欲しかったと監督は語った。あらゆる意味で注目を浴びる映画『愛と誠』は、6月16日から全国ロードショーされる。『愛と誠』6月16日(土) 新宿バルト9他全国ロードショー配給: 角川映画・東映http://aiandmakoto.jp/監督: 三池崇史原作: 梶原一騎・ながやす巧「愛と誠」(講談社漫画文庫所載)脚本: 宅間孝行 音楽: 小林武史 振付: パパイヤ鈴木[出演]妻夫木聡、武井咲斎藤工、大野いと、安藤サクラ、前田健、加藤清史郎一青窈(特別出演)/余貴美子、伊原剛志、市村正親
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