今年のザグレブ国際アニメーションフェスティバルのノミネート作品が3月21日に発表されている。クロアチアで開催されているザグレブ国際アニメーションフェスティバルは、世界4大アニメーションフェスティバルの1つとして知られている。3月19日には、フランスのアヌシー国際アニメーションフェスティバルの短編ノミネート作品も発表されているが、そのアヌシーとカナダのオタワ国際アニメーションフェスティバル、そして日本の広島国際アニメーションフェスティバルとで世界4大アニメーションフェスティバルと称されている。ザグレブ国際アニメーションフェスティバルは、数年前から長編と短編を隔年で審査・上映するようになっている。今年は短編の年に当たる。短編は今回、日本から6作品ノミネートされた。選外作品を合わせると計10作品が上映される。海外の映画祭で、すっかり常連となった水江未来さんは『And And』と『Modern No.2』だ。水江さんは、今年の広島国際アニメーションフェスティバルで予選の選考委員でもある。水江さんの『Modern No.2』は昨年のべネチア国際映画祭や今年のアヌシーなどにもノミネートされた。橋本新さんの『ベルーガ』も今年のアヌシーにノミネートされている。そして和田淳さんの『グレートラビット』は、今年のベルリン国際映画祭で銀熊賞を受賞してお馴染みだ。また『人の島』のALIMOさんと『くちゃお』の奥田昌輝さんは、東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻出身である。同大は2010年にザグレブで表彰されており、引き続きその実績が評価されている。奥田さんは選外上映でも『アイデアが捕まらない』が選ばれている。同じく『Script volant』の折笠良さんも東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻出身だ。このほかの選外上映では平林勇さんの『663114』、山村浩二さんの『マイブリッジの糸』となっている。 これまで平林さんの『663114』は今年のベルリン国際映画祭で特別表彰など、山村さんの『マイブリッジの糸』は第15回文化庁メディア芸術祭で優秀賞などとなっている。例年、ザグレブ国際アニメーションフェスティバルとアヌシー国際アニメーションフェスティバルは日程が連続している。ザグレブは5月29日から6月3日まで、アヌシーは6月4日から9日まで開催される。【真狩祐志】 ザグレブ国際アニメーションフェスティバルhttp://www.animafest.hr/ANIMAFEST ZAGREB 2012 短編ノミネート作品(日本作品)広告部門『And And』 水江未来一般部門『ベルーガ』 橋本新『Modern No.2』 水江未来『グレートラビット』 和田淳学生部門『人の島』 ALIMO『くちゃお』 奥田昌輝パノラマ(選外)一般部門『663114』 平林勇『マイブリッジの糸』 山村浩二学生部門『Script volant』 折笠良『アイデアが捕まらない』 奥田昌輝
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