3月22日に開幕した東京国際アニメフェア2012。様々なブースがあるなかで、すっかり名物となった一角がある。2003年から開始されたクリエイターズワールドだ。表現手法が様々なため、アニメフェアのなかでも一番アニメーションの多様性が見てとれる場所と言ってもよいだろう。 今回は第10回という節目であり、これまでにない出展者数になってもいる。歴代から数組が出展するアドバンスもある。このうちスタジオアールエフは『武装中学生』で監督などのロマのフ比嘉さんのスタジオ、ホネスタはNHKの『リトル・チャロ2』などを制作している。 前回は東日本大震災で中止となったこともあり、特別に第9回の出展もある。池ヶ谷愛さん、irodori、きのしたがくさん、happyproject、ピコグラフ、宮島由布子さん、山元隼一さん、山本蒼美さんだ。 山本蒼美さんは昨年発売したOVA『この男子、宇宙人と戦えます。』のシリーズ第2弾『この男子、人魚ひろいました。』をブースで発表している。本来なら第1弾も昨年アニメフェアで発表していた筈だった。 さらにステージイベントにも注目だ。これまではその回に出展が決まった者やスポンサーによるプレゼンテーションが主だったが、今回は過去の参加者からのプレゼンだけでなく、トークショーや紙芝居もある。 初日の22日は、動画革命東京の支援で作品制作を行った経験もあるピコグラフとシュガーレスファクトリーらもプレゼンを行った。なかでも山元隼一さんは、最近バンダイチャンネルのCM『熱血人面犬』編を制作したことで脚光を浴びている。 23日はSpooky graphic、ウサギ王、ホネスタ、神風動画、ルンパロ・チータさんらがプレゼンする。Spooky graphicとウサギ王は、新年度から放送されるNHKの『リトル・チャロ~東北編~』などを制作している。神風動画は自社のメイキングをパッケージ化した「神風式」、ルンパロさんは来月からNHKの「大!天才てれびくん」内で放送開始となる『ズモモとヌぺぺ』をプレゼンする。 24日は第11回東京アニメアワード公募受賞作品の上映や、2007年の「EVA AT WORK」にも参加経験があるパンタグラフなどがプレゼンする。 そして25日は、クリエイタートークショー「オリジナル作品で食べていけるか?」が実施される。新海岳人さんや青木純さんといった今回や過去の出展者だけでなく、今まで出展のないアオキタクトさんや大山慶さんもパネラーになる。 それぞれが劇場やテレビなどの短編だけでなく、キャラクターや長編の経験もある4名が勢揃いしているため、他ではない切り口のトークが展開されることは間違いない。【真狩祐志】クリエイターズワールド/http://www.tokyoanime.jp/ja/news/creators_world/[クリエイターズワールド出展者]青山桃実、epoketto、大髙那由子、大桃洋祐、岡本将徳、新海岳人、TheBERICH、松本慶祐[クリエイターズワールドアドバンス]ウサギ王、スタジオアールエフ、SUGARLESS FACTORY、Spooky graphic、高橋昂也、TAKORASU、TANGE FILMS、デコボーカル、ドメリカ、Neft Film、ホネスタ[ステージイベントスケジュール]3月22日(木)13:00~16:15TAKORASU/ピコグラフ/シュガーレス ファクトリークリエイター2012プレゼンテーション 山元隼一/きのしたがく/TANGE FILMS3月23日(金)12:45~16:45 Spooky graphic/デコボーカル!/ウサギ王/ホネスタクリエイター2012プレゼンテーション/高橋昂也/NEFT FILM/神風動画3月24日(土)14:00~14:45栗栖直也/パンタグラフ/絶対妄想不条理系メテオール(仮)3月25日(日)13:30~15:30 クリエイタートークショー「オリジナル作品で食べていけるか?」パネラー:新海岳人 青木純 アオキタクト 大山慶16:00~16:30 クリエイターイベント「松本、澤田の紙芝居」出演:松本慶祐 澤田裕太郎