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ジニー賞は1949年より開催されてきたカナディアン・フィルム・アワードを前身としている。1980年から現行の名称となった。カナダ映画テレビアカデミー主催でカナダ映画界における最高権威として知られる。いわばカナダ版のアカデミー賞だ。
山村さんの『マイブリッジの糸』は、構想から7年を経て昨年完成した最新作。1878年に馬のギャロップの連続動作を撮影することに成功した写真家エドワード・マイブリッジと現代・東京の母と娘。その対称的な2つの世界から「時間」を思念する約13分の作品である。
制作支援のスタイルも国内がポリゴン・ピクチュアズとNHKの2社、海外がカナダ国立映画制作庁(NFB)と日加共同制作となっているのも特徴になっている。
本作は山村浩二さんの最新作ということで、国内外で注目が高い。海外での受賞を重ねている一方、国内では第15回文化庁メディア芸術祭で受賞した。
『マイブリッジの糸』は、今年から各地の単館系での公開が開始され。昨年は東京で上映しており、今年は既に名古屋で上映されている。
今後のスケジュールも群馬、金沢、札幌、岡山、大阪、神戸、京都となっている。ジニー賞の受賞発表は3月8日。その間の吉報が期待される。
【真狩祐志】
『マイブリッジの糸』 /http://www.muybridges-strings.com/
『マイブリッジの糸』 公開スケジュール
群馬 シネマテークたかさき 2/4-2/10
石川 金沢 シネモンド 2/11-2/24
北海道 札幌 シアターキノ 2/18-2/24
岡山 シネマクレール 2/25-3/2
大阪 梅田ガーデンシネマ 2/25-3/9
兵庫 神戸アートビレッジセンター 3/3-3/16
京都 京都みなみ会館 3/24-4/6