第32回SF大賞に上田早夕里さん 「華竜の宮」 | アニメ!アニメ!

第32回SF大賞に上田早夕里さん 「華竜の宮」

日本SF作家クラブは、2011年12月11日に、第32回日本SF大賞の最終選考を実施、各賞受賞作品を発表した。日本SF大賞には、上田早夕里『華竜の宮』(早川書房)が、

ニュース
 日本SF作家クラブは、2011年12月11日に、第32回日本SF大賞の最終選考を実施、各賞受賞作品を発表した。日本SF大賞には、上田早夕里『華竜の宮』(早川書房)が、特別賞には横田順彌さんの『近代日本奇想小説史 明治篇』(ピラールプレス)が決定した。
 一方、日本SF評論賞も同時に発表された。大賞は該当作品をなしとし、優秀賞として「独身者たちの宴 上田早夕里『華竜の宮』論」(渡邊利道)、選考委員特別賞として「『惑星ソラリス』理解のために――『ソラリス』はどう伝わったのか」(忍澤勉)を選出した。 大賞受賞作の評論が、同じ年の評論賞の優秀賞に選ばれる珍しいかたちとなっている。

 また、特別功労賞が、本年7月26日に逝去した巨匠 小松左京さんに授与された。受賞にあたっては、「日本SF作家クラブ設立者の一人として尽力し、日本SF発展の原動力として、生涯を通じて活躍した功績に対して」と付され、戦後の日本SF界の発展に対する小松左京さんの貢献の大きさを讃えた。

 上田早夕里さんは、2003年にこの小松左京さんの名前を冠した第四回小松左京賞を『火星ダーク・バラード』にて受賞、プロの作家活動に入った。SFだけでなく様々なジャンルで執筆活動を続ける。『華竜の宮』は2010年に発表、地球惑星科学を取り入れたSF設定が特徴となっている。謀略と政治が絡む冒険小説的要素取り入れ、人間と人工生物・人工知能たちの友愛などを描く。
 横田順彌さんは、SF作家として『星影の伝説』、『水晶の涙』の代表作がある。また、『快男児 押川春浪』(共著)では、第9回日本SF大賞を受賞している。日本の古典SFの研究にも力を入れており、『近代日本奇想小説史 明治篇』では、これまでの研究成果が存分に発揮されている。
 今回で32回目を迎えた日本SF大賞だが、今年はこれまでになかった試みもされた。選考発表会を東京・ジュンク堂書店池袋本店4Fカフェで開催し、一般にも観覧可能とした。また、その様子はニコニコ動画により生中継がされ、多くのファンが受賞の喜びを分かち合った。

第32回日本SF大賞
 『華竜の宮』 上田早夕里(早川書房)
特別賞
   『近代日本奇想小説史 明治篇』横田順彌(ピラールプレス)

[選考委員]
冲方丁、貴志祐介、豊田有恒、堀晃、宮部みゆき



《animeanime》
【注目の記事】[PR]

特集