日本マンガが海外で多く紹介される中で、日本から海外、そして海外から日本、マンガやコミックス、バンドデシネの相互の交流や影響が拡大している。なかでも近年注目されるひとつに、「マンガスタイル」と呼ばれるものがある。日本のマンガの表現手法を大胆に取り入れて発表される作品群である。 2012年1月5日から2月5日まで、このマンガスタイルと北米にフォーカスした企画展が、京都国際マンガミュージアムで開催される。日本ではまだまだ知られることが少ない、北米におけるマンガスタイルの動向やマンガブームについて取り上げる。 企画展では、マンガスタイルに関係が深い3人の作家の作品を掘り下げる。宮沢武史さん、フェリーペ・スミスさん、スヴェトラーナ・シマコヴァさんらだ。 カナダ出身の宮沢武史さんは、マンガの手法を取り入れたアメリカンコミックスを米国の大手コミックス出版社から発売、日本でも多くの作品を発表する。フェリーペ・スミスさんは、北米で活躍後、日本のマンガ雑誌に両国の文化を取り込んだ作品を発表した。さらにスヴェトラーナ・シマコヴァさんは、マンガスタイルの少女マンガを北米のマンガファンに届ける。 いずれの作家も日本、北米、マンガスタイルの言葉で結びつくが、その関わり方には大きな違いがある。マンガスタイルの北米での展開が、考えられている以上に多様であることを示しているだろう。企画展では、こうした多様性を読み解くことが出来るに違いない。 展示では3名の作家の複製原画の作品80点、単行本、関連商品が並ぶ。さらに北米におけるマンガ、マンガスタイルについての解説パネルや資料も紹介する。 また、会期中2012年1月14日には、企画展に関連するトークイベント「北米マンガ家+モーニング編集長+翻訳者~日本のマンガ・北米のManga」も行われる。今回取り上げられる作家のうち宮沢武史さん、フェリーペ・スミスさん、それにマンガ雑誌「モーニング」(講談社)の編集長で、モーニング国際新人漫画賞を立ち上げた島田英二郎さん、コミックス翻訳や海外と日本のマンガをつなぐコーディネーターとして活躍する椎名ゆかりさんが出演する。 日本と北米におけるマンガ文化、マンガスタイルについて、様々な立場から話がでそうだ。イベントは1月14日の14時から16時、料金は無料(ミュージアムの入場料別途必要)、事前申し込みも不要だ。定員50名の先着順となる。京都国際マンガミュージアム/http://www.kyotomm.jp/マンガスタイル・ノースアメリカ展―これもマンガ?北米で活躍するマンガ家たち/http://www.kyotomm.jp/event/exh/manga_style_2011.php日時: 2012年1月5日(木)~2月5日(日) 午前10時~午後6時 休館日:毎週水曜日 会場: 京都国際マンガミュージアム 2階 ギャラリー4 料金: 無料(ミュージアムへの入場料は別途必要)主催: 京都国際マンガミュージアム、京都精華大学国際マンガ研究センター北米マンガ家+モーニング編集長+翻訳者~日本のマンガ・北米のManga日時: 2012年1月14日(土) 午後2時~4時 会場: 京都国際マンガミュージアム 3階 研究室1 出演: 宮沢武史(マンガ家)フェリーペ・スミス(マンガ家)島田英二郎(モーニング編集長)椎名ゆかり(翻訳者・コーディネーター) 料金: 無料(ミュージアムへの入場料は別途必要) 定員: 先着50名 (先着順) 参加方法: 事前申込不要
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