本とマンガの情報雑誌として人気の高い「ダ・ヴィンチ」(メディアファクトリー)が、2011年のブックランキング 「ダ・ヴィンチ」Book of the Year 2011を発表した。1位には『県庁おもてなし課』(角川書店)が選ばれた。地方自治体の新部署おもてなし課の若手職員の奮戦を有川浩さんが活き活きと描いた傑作である。 さらに、2位、3位には東野圭吾さんの作品が続く。『麒麟の翼』(講談社)、『真夏の方程式』(文藝春秋)である。ベスト10に2冊以上入ったのは東野圭吾さんだけで、その人気の高さを見せつけた。
「ダ・ヴィンチ」Book of the Yearは、1999年に始まった年間ランキングで、今回で12回目を迎える。プロの書評家や書店員、「ダ・ヴィンチ」の読者など本の目利きが、実際に読んだ本から投票した結果をランキングに反映させる。今回は、4986人が厳選した。 年末には売上高ランキングなども多く発表されるが、それとは異なったランキングとして注目されている。メディアファクトリーによれば、ランキングへの信頼度も高く、大賞受賞作は書籍帯や店頭で受賞作品と銘打たれるなど、その影響力は年々増加しているという。