ユーロマンガがBD単行本刊行開始 第1弾E・ビラル「MONSTER」 | アニメ!アニメ!

ユーロマンガがBD単行本刊行開始 第1弾E・ビラル「MONSTER」

「ユーロマンガ」が、2011年末からBDの単行本刊行に乗り出す。その第1弾としてヨーロッパの巨匠エンキ・ビラルの『モンスター』完全版を刊行する。

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 ヨーロッパの優れたバンドデシネ(BD)を紹介してきた「ユーロマンガ」が、2011年末からBDの単行本刊行に乗り出す。その第1弾としてヨーロッパの巨匠エンキ・ビラルの『モンスター』完全版を刊行する。
 11月25日リリースで、発行はユーロマンガ、飛鳥新社が発売する。B5版、フルカラーで227ページの豪華仕様、税込み3360円となる。

 ユーロマンガは、2008年に雑誌スタイルのアンソロジー「ユーロマンガ」の刊行をスタートした。日本で紹介される機会の少ないヨーロッパのバンドデシネの作品の数々を掲載する。日本のファンやクリエイターが、日本語でバンドデシネの名作に出会える機会を生み出し、好評を博してきた。
 そのユーロマンガが、活動の中心を単行本の刊行に移す。雑誌スタイルとはまた異なり、一人の作家、作品をじっくり読むスタイルを提供することになる。新たな活動が、日本におけるBDカルチャーの広がりに今後も貢献することになる。

 第1弾タイトルに選ばれた『モンスター』完全版は、そうした新たなプロジェクトに相応しい作品と言って間違いない。エンキ・ビラルはフランスのBD界の巨匠であり、映画「ティコ・ムーン」や「ゴッド・ディーバ」の監督と知られる。日本のクリエイターからも絶大な支持を受ける。
 アニメーター、マンガ家の貞本義行は、「エンキ・ビラル氏が描き出す退廃的な近未来像は、僕に多大な影響を与え続けている。彼の作品は“ 漫画(バンド・デシネ)” の枠だけにとらわれない芸術作品なのだ」と評する。

 今回、大西愛子さんの手により翻訳された『モンスター』3部作は、ビラルの代表作。第1部は1997 年に発表され、10年の時をかけ2006 年に完結した。
 舞台は2026 年、主人公ナイキ・アッツフェルドは、生後数ヶ月で出会ったふたりの孤児、アミールとレイラのこと、生涯ふたりを守りぬくと誓ったことを思い出し離れ離れになったふたりを探しに行く。
 有能な宇宙物理学者となったレイラ、科学、文明、思想の三つを抗争の柱に掲げる国際テロ組織の手先となったアミール、3 人は「モンスター」という謎の人物が陰で操る地球規模の闘争に巻き込まれて行く。
 作品は9.11 の同時多発テロ事件や急進的な宗教団体の台頭、異常気象などを暗示するような現代的なテーマを持ち、同時に独特の幻想世界を実現する。既存のマンガとSFのコードに挑戦し、新たな可能性を示すとユーロマンガは紹介する。

 本書には本編のほか、エンキ・ビラルからのメッセージ、書き下ろし絵 4 ページ、用語解説、「ユーゴスラビア紛争について」、「≪モンスター≫ について」解説、またエンキ・ビラルと貞本義行の対談もボーナスとして収録する。

ユーロマンガ /http://www.euromanga.jp/

《animeanime》
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