この10月に米国の有名大学で初音ミクをテーマにした討論会、講演会が開催される。マサチューセッッツ州ケンブリッジにあるマサチューセッツ工科大学(MIT)のクールジャパン・リサーチプロジェクト(Cool Japan Research Project)が、10月17日、18日、日本のボーカロイド初音ミクを取り上げた企画を設ける。 初音ミクをアカデミックな部分から、さらに海外からの視点も交えて考えるユニークな試みである。日本から世界に広がる初音ミク現象を考えるうえでも興味深いものになるだろう。
企画ではまず、10月17日17時から19時までは「メディアプラットフォームとしての仮想アイドル・初音ミク:メディアクリエイテビティの変容:Miku, Virtual Idol, as Media Platform: Transforming Media Creativity」。初音ミクを創り出したクリプトン・フューチャー・メディアの伊藤博之社長が基調講演を行うほか、週刊アスキーの福岡俊弘総編集長、経済産業省の三原龍太郎さん、MITのイアン・コンドリー准教授が登壇する。 2日目は、ブレインストーミングセッションである。「クリプトン・フューチャー・メディアとコラボレーションする未来:future collaborations with Crypton Future Entertainment」をテーマにディスカッションである。音楽とインターネット、キャラクターの融合で、新たな文化、テクノロジーの可能性を切り拓いた初音ミク、それを創り出すクリプトン・フューチャー・メディアがテーマとする。いずれも会場はMIT構内となる。