ニューヨークのカルチャー雑誌「New York」が伝えるところによれば、桜坂洋さんのSF小説『All You Need is Kill』のハリウッド実写化が再び動き出すかもしれない。同誌はダグ・リーマンを監督として進められていたブロックバスター映画『Luna』が1億ドルを超える製作資金が調達出来ないことから挫折、この結果、これまで保留されていたダグ・リーマン監督による別の企画『All You Need is Kill』の映画化が動きだしているという。 これに関連してワーナー・ブラザーズは、人気俳優のブラッド・ピットに出演依頼をしているともする。2010年の春以来、情報が途絶えていた本作が再び注目を浴びそうだ。
『All You Need is Kill』は、2004年に集英社より発売されたSF小説である。その後、米国のマンガ翻訳出版のVIZ MediaのSF部門より英語翻訳出版された。 英語版をもとに脚本家のダンテ・ハーパーが脚本を書いた。2010年春にワーナー・ブラザーズがこの脚本の映画化権を獲得し、およそ300万ドルという高額取引がハリウッドで大きな話題を呼んだ。2010年春には、12ヵ月以内に撮影に入るとされていたが、今回の報道では監督のスケジューリングで製作に入れなったようだ。