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「コクリコ坂から」福岡でPR 「葵ちゃんが福岡だから観て」

6月28日は地元のFM局であるFM FUKUOKA主催で、映画の公開を記念した「手嶌葵ショー」がT・ジョイ博多のロビーで実施された。

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 7月16日より全国ロードショーが開始されるスタジオジブリ劇場アニメーション最新作『コクリコ坂から』。その主題歌「さよならの夏~コクリコ坂から~」を歌う手嶌葵さんは、6月に入ってからインストアライブで全国各地を行脚している。手嶌さんがジブリ作品の主題歌に選ばれたのは、テルー役の抜擢でも驚かれた2006年の『ゲド戦記』(「テルーの唄」)以来2度目だ。

 手嶌さんは福岡出身でもある。6月28日は地元のFM局であるFM FUKUOKA主催で、映画の公開を記念した「手嶌葵ショー」がT・ジョイ博多のロビーで実施された。
 T・ジョイ博多は3月にリニューアルオープンした博多駅ビル「JR博多シティ」内にある。当日は構内放送でも呼びかけが行われたため集客も多く、さらに構内のモニターでその模様が中継されて注目を浴びた。

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 まず手嶌さん登場の前に、宮崎吾朗監督と鈴木敏夫プロデューサーが登壇し、昨年の『借りぐらしのアリエッティ』に続いて「(基本的に)2年に1回のペースが毎年になっている」(鈴木)と製作の苦労を伺わせた。
 舞台を原作マンガとは異なる1963年にした理由について、鈴木プロデューサーは「バブルの崩壊やリーマンショックの源流を探った結果」であると前置きし、「東京オリンピック開催の前年」、「宮さん(父親の宮崎駿監督)が社会人になった年」を挙げた。
 その4年後に生まれた吾朗監督は「80年代の設定でやってもよいが、自分が体験してない時代なりに出来ることもあるだろう」と述べた。主役の松崎海役の声優を女優の長澤まさみさんが務めたことについては「長澤さんだと分からないくらい」(吾朗)の自然さを誉めた。

 その後、主題歌を歌う手嶌葵さんが登場した。主題歌は宮崎駿監督から指定されていたが、原曲の森山良子さんでなく手嶌さんがカバーすることに関しては反対していたという。「父親と意見が合わない」(鈴木)。
 手嶌さんは今回も作中で参加しており、吾朗監督の発案で急遽追加された皆が歌うシーンに対しては「あそこお金かかったんだよね」(鈴木)とプロデューサーらしい一面も。

 それから手嶌さんが主題歌のほか劇中の「朝ごはんの歌」、「上を向いて歩こう」の3曲を披露した。「T・ジョイ博多に来たのは初めてです」(手嶌)。最後に吾朗監督と鈴木プロデューサーが再登場し、「葵ちゃんが福岡出身なんだから皆さん観ないとダメです」(吾朗)、「CDは既に発売中なので買ってください」(鈴木)と挨拶を終えた。

 続いて29日はキャナルシティ博多のグランドハイアット福岡で合同記者会見が行われた。こちらでは手嶌さん、吾朗監督、鈴木プロデューサーに加えてドワンゴの川上量生会長と日本テレビの奥田誠治エグゼクティブプロデューサーが列席した。同じく29日の晩には地元テレビ局のFBSが主催した一般試写会でも舞台挨拶が行われた。

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 翌30日には天神イムズのイムズプラザでもFM FUKUOKA主催による手嶌さんのミニライブが行われた。こちらでも主題歌の「さよならの夏~コクリコ坂から~」、「朝ごはんの歌」、「上を向いて歩こう」の3曲が披露された。
 
 「久しぶりに福岡に帰ってまいりました」と手嶌さん。「皆さんよう来んしゃったね~。頑張るけん、ゆっくり聞いてきんしゃい」と博多弁でも挨拶。
 手嶌さんは『コクリコ坂から』について「吾朗監督らしい作品になっているんじゃないかなと思います。とても爽やかで、少しドキりとする愛のある映画」と話した。『ゲド戦記』以来となったことに関しては「とても素直に嬉しかったです。また大きなチャンスを頂けて。幸せなデビューをさせて頂いたので、吾朗監督に成長した姿を見てもらいたかった」。
 また「初めて聞いた時は大人の恋の歌だなと思ったんですけど、自分で歌う時は家族や友達に向けた愛情という風に考えて、出来るだけ優しく歌えたらいいなぁと思います」と主題歌にも言及した。
 手嶌さんは8月14日にも同じく天神イムズのイムズホールでコンサート「ジブリ午後の集い」を行う。
【真狩祐志】

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コクリコ坂から /http://kokurikozaka.jp/

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