6月30日、フランス・パリ郊外のノード・ヴィルパン国際展示場で開催されたジャパンエキスポ(Japan Expo)で、ジャパンエキスポ・アワード(Japan Expo Awards)の各賞が発表された。ジャパンエキスポは、フランスのSEFAが主催する日本カルチャーの大型イベントである。 ジャパンエキスポ・アワードは、SEFAがイベントに合わせて2006年よりスタートした。日本・アジアのエンタテイメントコンテンツに特化した賞として、開始以来、年々注目も増している。 対象部門も広がっており、今年はマンガ、アニメ、アジア映画、コンピューターゲーム、J-ミュージックの5部門で合計14の賞が設けられている。日本のアニメ、マンガ、ゲーム、J-POPなどを得意とする、ジャパンエキスポの特徴が表れている。 賞の選考は業界の専門家から構成される選考委員会とファンからの投票により行われる。また、スポンサーとして、フランスの大手量販店Fnacがイベントの支援を行っている。 受賞作品は、日本でも人気の作品が並んだ。アニメでは原作付き作品賞に『黒執事』、オリジナル作品賞に『コードギアス 反逆のルルーシュ R2』が選ばれた。 またアニメ映画では『ヱヴァンゲリオン新劇場版: 破』、『鋼の錬金術師 シャンバラを往く者』、『マイマイ新子と千年の魔法』、『スカイ・クロラ』などの有力候補を破り、『サマーウォーズ』が受賞した。日本公開とややずれるのは、フランスの正規版のリリースが日本よりも遅れるためである。 マンガ部門は、少年マンガ賞が『バクマン。』、少女マンガ賞が『会長はメイド様!』である。青年マンガ賞の『神の雫』と編集賞の『遥かな町へ』はフランスで特に人気の高い作品で、ここはフランスらしさが現れた。 また、ゲーム部門コンソールゲーム賞の『NARUTO-ナルト-疾風伝 ナルティメットストーム2』やJミュージック部門アルバム賞の「MICROCOSM」 FLOW からは、フランスの日本ポップカルチャーがアニメ・マンガを核に展開していることが窺われる。ジャパンエキスポ(Japan Expo) /http://nihongo.japan-expo.com/ジャパンエキスポ・アワード(Japan Expo Awards) /http://www.japan-expo-awards.com/ジャパンエキスポ・アワード受賞作品・受賞者[マンガ部門]少年マンガ賞 『バクマン。』 (原作:大場つぐみ、作画:小畑健)少女マンガ賞 『会長はメイド様!』 (藤原ヒロ)青年マンガ賞 『神の雫』 (原作:亜樹直、作画:オキモト・シュウ)編集賞 『遥かな町へ』 (谷口ジロー)[アニメ部門]原作付き作品賞 『黒執事』オリジナル作品賞 『コードギアス 反逆のルルーシュ R2』編集賞 『天空のエスカフローネ』コレクター限定版[アジア映画部門]実写映画賞 『イキガミ』 (監督:瀧本智行)アニメ映画賞 『サマーウォーズ』 (監督:細田守)編集賞 『レイトン教授と永遠の歌姫』 (監督:橋本昌和)[コンピューターゲーム部門]コンソールゲーム賞『NARUTO-ナルト-疾風伝 ナルティメットストーム2』ポータブルゲーム賞『キングダム ハーツ バース バイ スリープ』[Jミュージック部門]アーティスト賞 Aural Vampireアルバム賞 「MICROCOSM」 FLOW
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