6月30日より、フランス・パリ郊外の国際展示場ノール ヴィルパントで、日本文化をテーマにした大型イベント ジャパンエキスポが始まる。今年12回目を迎え、昨年は来場者が延べ17万人以上を超えた注目のイベントだ。 日本のポップカルチャーを中心とした在外イベントで最大級を誇るジャパンエキスポの成功は、ヨーロッパ、特にフランスでの日本ポップカルチャーのビジネスの可能性をあらためて気づかせるきっかけになっている。ジャパンエキスポに合わせて、訪仏するコンテンツ関連のビジネス関係者、団体関係者も多い。 そんなフランスでのコンテンツビジネスの基礎資料となる調査・レポートが、この春よりJETROから相次ぎリリースされている。「フランスを中心とする欧州のコンテンツ市場(2011年3月)」、「我が国のコンテンツの海外における「ゲートキーパー」プロファイリング調査(フランス編)(2011年3月)」、「我が国コンテンツに対する海外消費者実態調査-フランス高校生へのアンケート調査(2011年3月)」の3つである。 「フランスを中心とする欧州のコンテンツ市場」は、JETROが定期に行っている海外のコンテンツビジネス調査レポートシリーズのひとつである。アニメ、マンガ、音楽、ゲームなど主要分野の市場の状況、規模、主要企業、個別タイトルの実績などがまとめられている。 2年ぶりとなるフランス版はもともと調査力に定評があるが、今回も130ページものボリュームで動きの早い市場の最新情報をまとめた。フランスにおけるコンテンツビジネスの必携のレポートとなっている。■ 「フランスを中心とする欧州のコンテンツ市場(2011年3月)」/http://www.jetro.go.jp/world/europe/fr/reports/07000620 「ゲートキーパー」プロファイリング調査と海外消費者実態調査は、米国の調査と同時に行われたものだ。調査は米国とフランスの2ヶ国だけで、海外コンテンツ市場としてのフランスの重要性を反映している。 いずれもより深く現地でのビジネスに関わる人に向けた資料だ。「ゲートキーパー」プロファイリング調査は、主にアニメとマンガに関わるテレビ局、マンガ出版社のキーパーソンに対するインタビューである。テレビが7局、出版社が7社となっている。 特に注目したいのは、主要な企業がほぼ全部網羅していること、さらに各企業でビジネス上の最終決定権を持つ人がインタビュイーとなっていることである。これは日本だけでなく、フランス側からも日本コンテンツに対する関心が高いことが分かる。例えば現在は日本アニメを放映していない局も、常に放映の可能性、オプションを残しているというJETROの指摘は重要だ。■「我が国のコンテンツの海外における「ゲートキーパー」プロファイリング調査(フランス編)(2011年3月)」/http://www.jetro.go.jp/world/europe/fr/reports/07000626 一方、フランスの高校生へのアンケート調査は、ビジネスパーソンに加えて消費者の日本コンテンツへの考え方、受け止め方を探るものだ。ふたつのレポートでB2B、B2Cの双方の情報を提供する意図が分かる。 フランスが日本のコンテンツ市場にとって重要なのは、同国のマーケットだけでなく、フランス語圏、南ヨーロッパ、さらにEUへとビジネスの波及効果を持つためだ。ジャパンエキスポに対する官民の熱い視線にも、そうした背景がある。 しかし、海外での市場アンケート調査は、一般にかなりコストのかかる作業である。その点で今回のレポートはいずれも、特に市場参入、開拓段階の企業にとって貴重なものになるだろう。■ 「我が国コンテンツに対する海外消費者実態調査-フランス高校生へのアンケート調査(2011年3月)」/http://www.jetro.go.jp/world/europe/fr/reports/07000637日本貿易振興機構 /http://www.jetro.go.jp/
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