激動の生涯を送った親鸞の生き様をテーマにした水墨画となっており、六曲一双の屏風は左隻、右隻それぞれが高さ212cm、幅582cmと壮大なスケールで屏風として仕上げられた。作品は4月4日から17日まで東本願寺内の大寝殿で一般公開され、期間中2万人を超す拝観者が訪れた。この屏風が4月29日から5月18日まで、再び寝殿で公開される。話題の作家の大型作品だけに、ゴールデンウィーク期間中に多くの人が足を運びそうだ。
一方、東本願寺は、この屏風「親鸞」を役立てた東日本大震災被災地の復興支援プランを明らかにした。2012年3月31日まで限定発売される屏風絵「親鸞」の記念グッズの収益金全額を日本赤十字社を通じて東日本大震災の被災地に寄付する。
これは震災が起きた前日3月10日に東京のアトリエで完成した屏風を通じて、被災地に何かを伝えられるのではないか、それを形にしようと考えたものだという。井上雄彦さん既に「Smile」と題した作品でチャリティー活動を、東本願寺も独自の災害救援活動や災害救援金の勧募を行っている。その両者がさらに屏風を通じて、震災復興に役立ちたい決断した。
記念グッズはポストカード1枚200円、ポスター1枚1200円などのほか、額入りポスター、4月末日以降販売予定のミニ屏風「親鸞」、屏風「親鸞」レプリカなどがある。5月28日までは東本願寺境内の「御遠忌お買い物広場」で販売、5月29日以降は販売場所を移す。また、5月初旬からは、ウェブサイト「FLOWER」でも通信販売を予定する。
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東本願寺 /http://www.higashihonganji.or.jp
「FLOWER」 /http://www.flow-er.co.jp/