米国アニー賞「ヒックとドラゴン」が10部門 長編アニメ完全制覇 | アニメ!アニメ!

米国アニー賞「ヒックとドラゴン」が10部門 長編アニメ完全制覇

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 2月5日、国際アニメーションフィルム協会(ASIFA)ハリウッド支部は、カルフォルニア州UCLAロイスホールで行われた第38回アニー賞授賞式にて受賞作品・受賞者を発表した。アニー賞は2010年に米国で公開されたアニメーションの中から最も優れた作品を選ぶ。ASIFAハリウッド支部の会員投票によって決定される。
 長編アニメーション(映画)では、ドリームワークス・アニメーションの3D(立体視)フルCGアニメーション『ヒックとドラゴン』が作品賞、監督賞、音楽賞、脚本賞などを含む関連10部門を独占する結果となった。本作は英国の児童文学を原作に、ディーン・デュボアとクリス・サンダースの両監督が映画化したものだ。ドリームワークス・アニメーションの最高傑作との高い評価どおりの結果となった。

 一方、短編アニメーションでは、映画『トイ・ストーリー3』と同時上映された『デイ&ナイト』が選ばれた。テディ・ニュートン監督による本作は、昼と夜を擬人化したキャラクターが2Dと3Dで表現され様々なかたちに変化する。実験的な色合いの強い作品だ。
 テレビアニメーション番組は、やはりドリームワークス・アニメーションが手掛けた『カンフー・パンダ ホリデー』である。同社の人気映画『カンフー・パンダ』のテレビへのスピンオフ企画である。こちらはテレビ関連で5部門を受賞している。子ども向けのテレビ番組は、長年の人気シリーズ『スポンジボブ・スクウエアパンツ』だった。
 また、ゲームソフトのアニメーションを対象とする最優秀ゲーム・アニメーション賞は、アクションゲーム『Limbo』である。作品を開発したのPlaydeadはデンマークの企業だ。今回、海外勢で唯一つの受賞者となった。
 
 明るい受賞のニュースではあるが、今回の選考結果は今後のアニー賞に暗い影を落としそうだ。本年のアニー賞に対して、大手のアニメーションスタジオ ディズニー/ピクサーがボイコットをしている。作品やアーティストのノミネートはされているが、全てのスポンサーから下りるなど現状のアニー賞の在り方に強い不満を見せている。
 ディズニー/ピクサーのアニー賞ボイコットの理由は、ドリームワークス・アニメーションの作品に対する組織票があると考え、その組織票を防ぐためのシステムが確立していないことに対する不満だったとされている。結果、今回のアニー賞でディズニー/ピクサーの受賞は、短編アニメーション部門『デイ&ナイト』のみ、対するドリームワークスは映画とテレビを合わせて24部門中15部門を占めた。
 また、ドリームワークスに続くニコロデオンが5部門で、全体の8割以上を受賞した両社はディズニー/ピクサーが抜けたあとのアニー賞のゴールドスポンサーである。受賞作品・受賞者はそれぞれが高い評価を受けるに相応しいものばかりだ。しかし、ディズニー/ピクサーグループの次回以降のアニー賞への復帰はかなり厳しい状況になりそうだ。

アニー賞 /http://www.annieawards.org/

[作品部門]

■ 最優秀長編アニメーション
(Best Animated Feature)
『ヒックとドラゴン』 ドリームワークス・アニメーション

■ 最優秀短編アニメーション
(Best Animated Short Subject)
『デイ&ナイト:Day & Night』 ピクサー

■ 最優秀テレビコマーシャル・アニメーション
(Best Animated Television Commercial)
『Children's Medical Center』 DUCK Studios

■ 最優秀テレビアニメーション番組
(Best Animated Television Production)
『カンフー・パンダ ホリデー』 ドリームワークス・アニメーション

■最優秀テレビアニメーション子供番組
(Best Animated Television Production for Children)
『スポンジボブ・スクウエアパンツ』 ニコロデオン

■ 最優秀ゲーム・アニメーション
(Best Animated Video Game)
『Limbo』 Playdead

[個人部門]

■ アニメーション効果(アニメーション作品)
(Animated Effects in an Animated Production)
Brett Miller
『ヒックとドラゴン』 ドリームワークス・アニメーション

■ キャラクター・アニメーション(TV)
(Character Animation in a Television Production)
David Pate
『カンフー・パンダ ホリデー』 ドリームワークス・アニメーション

■ キャラクター・アニメーション(映画)
(Character Animation in a Feature Production
Gabe Hordos
『ヒックとドラゴン』 ドリームワークス・アニメーション

■ キャラクター・アニメーション(実写
(Character Animation in a Live Action Production)
Ryan Page
『アリス・イン・ワンダーランド』 ソニー・ピクチャーズ

■ キャラクター・デザイン(TV)
(Character Design in a Television Production)
Ernie Gilbert
『T.U.F.F. Puppy』 ニコロデオン

■ キャラクター・デザイン(映画)
(Character Design in a Feature Production)
Nico Marlet  
『ヒックとドラゴン』 ドリームワークス・アニメーション

■ 監督(TV)
(Directing in a Television Production)
Tim Johnson
『カンフー・パンダ ホリデー』 ドリームワークス・アニメーション

■ 監督(映画)
(Directing in a Feature Production)
Chris Sanders, Dean DeBlois
『ヒックとドラゴン』 ドリームワークス・アニメーション

■ 音楽(TV)
(Music in a Television Production)
Jeremy Wakefield, Sage Guyton, Nick Carr, Tuck Tucker
『スポンジボブ・スクウエアパンツ』 ニコロデオン

■ 音楽(映画)
(Music in a Feature Production)
John Powell
『ヒックとドラゴン』 ドリームワークス・アニメーション

■ プロダクション・デザイン(TV)
(Production Design in a Television Production)
Richie Sacilioc
『カンフー・パンダ ホリデー』 ドリームワークス・アニメーション

■ プロダクション・デザイン(映画)
(Production Design in a Feature Production)
Pierre Olivier Vincent
『ヒックとドラゴン』 ドリームワークス・アニメーション

■ ストーリーボード(TV)
(Storyboarding in a Television Production)
Fred Gonzales
『T.U.F.F. Puppy』 ニコロデオン

■ ストーリーボード(映画)
(Storyboarding in a Feature Production)
Tom Owens
『ヒックとドラゴン』 ドリームワークス・アニメーション

■ 声優(TV)
(Voice Acting in a Television Production)
James Hong as Mr. Ping
『カンフー・パンダ ホリデー』 ドリームワークス・アニメーション

■ 声優(映画)
(Voice Acting in a Feature Production)
Jay Baruchel as Hiccup
『ヒックとドラゴン』 ドリームワークス・アニメーション

■ 脚本(TV)
(Writing in a Television Production)
Geoff Johns, Matthew Beans, Zeb Wells, Hugh Sterbakov, Matthew Senreich, Breckin Meyer, Seth Green, Mike Fasolo, Douglas Goldstein, Tom Root, Dan Milano, Kevin Shinick & Hugh Davidson
『ロボット・チキン スターウォーズ エピソード』 ShadowMachine

■ 脚本(映画)
(Writing in a Feature Production)
William Davies, Dean DeBlois, Chris Sanders
『ヒックとドラゴン』 ドリームワークス・アニメーション
《animeanime》
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