第31回日本SF大賞 候補5作品を発表 | アニメ!アニメ!

第31回日本SF大賞 候補5作品を発表

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 日本SF作家クラブは、10月22日に第31回日本SF大賞の候補5作品を発表した。山田正紀さんの『イリュミナシオン 君よ、非情の河を下れ』、北野勇作さんの『どろんころんど』、長山靖生さんの『日本SF精神史』、天野邊さんの『プシスファイラ』、森見登美彦さんの『ペンギン・ハイウェイ』である。
 日本SF大賞は選考対象をSF小説に限ることなく、評論や映画、アニメーション、マンガ、エッセイほかSFに関わる広い領域としている。このためこれまでアニメからは『新世紀エヴァンゲリオン』、『イノセンス』、『電脳コイル』が、マンガからは『童夢』(大友克洋)、『バルバラ異界』(萩尾望都)などの受賞作が出ている。しかし、今回は残念ながら両分野からの候補作はなかった。

 候補作にあがったのは4つの小説と1つの評論である。重量級の作品が多いのが、今回の特徴となっている。
 『イリュミナシオン 君よ、非情の河を下れ』は、アルチュール・ランボーの詩を織り込みながら人類への侵略者との戦いを描く異色のハードSF。『どろんころんど』は人類がいなくなった世界で目覚めたアンドロイド少女アリスの冒険と旅を描く。SF小説の楽しみを満喫させてくれる作品だ。
 今回候補に挙がった唯一のノンフィクションである『日本SF精神史』は、幕末にまで遡り、そこから150年にも及ぶ日本SF思想の流れ、社会のなかでの位置づけを解き明かす。特筆すべき意欲作だ。
 『プシスファイラ』の天野邊さんは2008年の第10回日本SF新人賞の受賞者。2年を経て、今度は日本SF大賞候補に挙がる。『ペンギン・ハイウェイ』は、当然町に現れたペンギンの大群に出会った小学4年生の冒険を軸に物語が進む。著者の森見登美彦さんは、本年は代表作の『四畳半神話大系』がアニメ化され大きな話題を呼んでいる。アニメファンにもお馴染みの作家だ。

 日本SF作家クラブは、1999年から行ってきた日本SF新人賞については、2010年より公募を休止することを明らかにしている。日本SF作家クラブの公式サイトでは、現在、リフレッシュした再スタートの準備中としている。今後の新たな展開が期待される。

日本SF作家クラブ /http://www.sfwj.or.jp/
日本SF大賞 /http://www.tokuma.co.jp/bungeisho/sfa.html

  

  

  

  

  
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