アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガなどの文化紹介と振興をする文化庁メディア芸術祭は、9月2日から12日までの11日間、「文化庁メディア芸術祭 京都展」を開催する。広範囲にわたるメディア芸術のなかから、今回は特にアートとマンガを中心に取り上げる。 文化庁メディア芸術祭は、毎年冬に受賞作品展を東京にて開催している。その一方で、近年はメディア芸術祭の成果を広く紹介すべく、国内外で巡回企画展も行う。今年は既に海外向けには、8月から10月にトルコ・イスタンブールでの企画展が発表されている。京都展は、国内版となる。 今回会場となるのは2ヶ所、京都芸術センターではメディアアート作品を、京都国際マンガミュージアムでは、マンガ関連の展示が行なわれる。伝統文化の街である京都を舞台に、最も新しい文化が紹介される。 京都国際マンガミュ-ジアムの展示で特に目を惹くことになりそうなのが原画の展示である。一般にマンガ原画の展示はあまり多くないが、今回は第13回文化庁メディア芸術祭マンガ部門の受賞作品の全て、『ヴィンランド・サガ』、『イムリ』、『海獣の子供』、『この世界の片隅に』、『へうげもの』、『ヒーシーイット アクア』の原画が一堂に揃う。特に大賞の『ヴィンランド・サガ』については、一話分の原画をそのまま展示する予定としており、マンガファンには堪らないものとなる。 京都芸術センターは、近年のアート部門でのメディア芸術祭受賞作品を集めた。美術館の会場をインタラクティブアートや大規模なインスタレーションで埋める。 さらに上映プログラムも紹介される。こちらも受賞作品を中心に、劇場アニメーションや短編アニメーション、アート映像などが上映される。『サマーウォーズ』、『電信柱エレミの恋』などが含まれる。 国内文化庁メディア芸術祭は、昨年の浜松をはじめ、つくば、徳島、山口、福井、福岡、岡山などでこれまで行なわれている。しかし、実は関西地区は、今回が初めとなる。メディア芸術に関心が高い場所だけに、多くの来場者を集めそうだ。文化庁メディア芸術祭 京都展 (Japan Media Arts Festival in KYOTO)/http://plaza.bunka.go.jp/kyoto/会期: 2010年9月2日(木) ~9月12日(日)(京都国際マンガミュージアムのみ9月8日(水)休館)会場: 京都芸術センター、京都国際マンガミュージアム観覧料: 無料 ( 京都国際マンガミュージアムのみ要入館料)主催: 文化庁、京都市、京都芸術センター、京都国際マンガミュージアム共催: CG-ARTS協会
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