このうちYouTubeは米国向けの公式チャンネルを利用しており、日本ではなく米国に届けるものだ。これは『宇宙ショーへようこそ』の米国向けの初披露となる。日本だけでなく、グローバルに作品を届けるものとなる。
『宇宙ショーへようこそ』の冒頭22分の公開は、6月13日に東京MXの深夜放送でも行われた。公開前の映画を22分間もテレビ放映するのは、映画側にとっても、テレビ側にとっても極めて異例だ。作品の一部を無料で公開し、残りを映画館で観て欲しいというのは、いま流行の言葉を使えばフリーミリアムのマーケティングと言えるだろう。
しかし、残りを観たいと思う人がいる一方で、事前に観ることで続きは見なくていいと思う人も出るかもしれない。実際にはリスクの大きな戦略である。今回『宇宙ショーへようこそ』が、敢えてこうした戦略を取れるのは、既に試写会を観た観客から高い評価を受けているからにほかならない。22分の無料公開は、こうした作品に対する自信の表れでもあるのだ。
22日からネット配信が始まる一方で、テレビ放映での公開もまだ続く。24日深夜には再びTOKYO MXで、公開当日6月26日、翌27日には、アニメ専門チャンネルのアニマックスの特集番組「創ったヒト」の中でも、放映予定だ。
これまでにない攻撃的な『宇宙ショーへようこそ』のプロモーションが、どう受けとめられるのか、映画と同様に気になるところだ。
『宇宙ショーへようこそ』 /http://www.uchushow.net/
2010年6月26日(土) 新宿バルト9、シネ・リーブル池袋ほか全国ロードショー
配給： アニプレックス
(c)A-1 Pictures／「宇宙ショーへようこそ」製作委員会
冒頭22分無料配信
6 月22 日（火）0:00AM～ 配信開始
GyaO! アニメカテゴリー /http://gyao.yahoo.co.jp/ct/anime/
(※日本国外からの視聴不可)
YouTube Aniplex of America 公式チャンネル
http://www.youtube.com/user/AniplexUS
(アメリカ西海岸時間6 月21 日 8:00AM～)
(※日本からの視聴不可)
