『東京マグニチュード8.0』は、2009年夏にフジテレビ「ノイタミナ」ほかで放映されたテレビシリーズである。ボンズ、そしてキネマシトラスのふたつのスタジオが、現代の東京を舞台に本当に訪れるかもしれない巨大地震を描いた話題作だ。 丁寧な作画とストーリー、そしてこれまでにないテーマ性が、多くの人を驚かせた。作品は第13回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞を受賞するなど、その評価も高い。 その『東京マグニチュード8.0』が、作品の舞台となった臨海副都心で上映を行なう。上映は、7月1日に臨海副都心の有明地区に日本初の国営防災公園である東京臨海広域防災公園がオープンするのに合わせたものだ。 公園は東京ビッグサイトの正面、有明駅に隣接する部分に位置する。コミケやアニメフェアでもお馴染みのビッグサイトの隣ということもあり、今後アニメファンの多くも訪れる機会があるに違いない。 また、東京臨海広域防災公園は公園である同時に、地震などの大規模災害発生の際には災害対策の拠点となる。また、園内には本部棟、「防災体験学習施設 そなエリア東京」が設けられる。 『東京マグニチュード8.0』は、この映像ホールにてシリーズ再構成版『東京マグニチュード8.0~東京直下72h~』として上映される。入園料、入館料は無料だから、臨海副都心の穴場スポットとなりそうだ。 『東京マグニチュード8.0』の物語の舞台は、臨海広域防災公園からほど近いお台場地区から始まる。観る人にリアリティも感じさせるものとなる。 作品はもともと番組のテーマと連動して、災害関連団体との連携を行なってきた。映像制作にあたっては、東京消防庁や海上保安庁、陸上自衛隊などで綿密な取材も行なわれている。作品は消防庁や陸上自衛隊の災害対策のポスターなどにもたびたび登場している。テレビ放映のための商業アニメでありながら、防災キャンペーンに活躍する『東京マグニチュード8.0』はそんなユニークなポジションを持っている。『東京マグニチュード8.0』 /http://tokyo-m8.com/東京臨海広域防災公園 /http://www.ktr.mlit.go.jp/showa/tokyorinkai/
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