米国版マクロスの「ロボテック」生みの親 カール・メイセック氏死去 | アニメ!アニメ!

米国版マクロスの「ロボテック」生みの親 カール・メイセック氏死去

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 1980年代から90年代に米国での日本アニメ普及に大きな役割を果たしたカール・メイセック(Carl Macek)氏が4月18日心筋梗塞により逝去した。58歳だった。米国のアニメーション情報サイトcartoonbrewにて、同氏の友人でもあったアニメーション研究家のジェリー・ベック氏が明らかにした。
 メイセック氏は1985年にハーモニー・ゴールド(Harmony Gold)と伴に日本のテレビアニメシリーズ『超時空要塞マクロス』、『超時空騎団サザンクロス』、『機甲創世記モスピーダ』の3作品を大胆に再編集したオリジナルストーリーの『ロボテック:Robotech』を製作したことで知られている。この作品は米国のシンジケーションと呼ばれる地方局ネットを中心に長年放映され、数多くのカルト的なファンを産み出した。その人気は現在まで続き、ワーナーブラザーズとトビー・マグワイアにより実写映画化企画が進められているほどだ。

 同氏は1988年に映画『AKIRA』を北米で初めて配給したストリームライン・ピクチャーズの共同創設者でもあった。また同時期に『ルパン三世 カリオストロの城』、『天空の城』のラピュタなどを北米に紹介している。また、1990年代後半から2000年代半ばにかけて活動した日本アニメ大手流通会社A.Dビジョンでも活動をしている。
 米国での日本アニメファンがまだまだ少なかった時期に、日本アニメビジネスの開拓者となった。1980年代から90年代にかけて、米国の日本アニメに関る最も重要な人物とみなされている。

 しかし一方で、メイセック氏が『ロボテック』や『宇宙海賊キャプテンハーロック』と『1000年女王』の2作品を合わせた番組『Captain Harlock and the Queen of a Thousand Years』で行った編集は、オリジナルの価値を損なうと米国のファンから厳しい批判も受けている。メイセック氏はこれについて、当時はそうしたかたちでなければ日本アニメをテレビ放送することは不可能であったとたびたび反論している。
 そうした批判にも関らず、同氏が米国における日本アニメの普及に果たした役割は誰も認めることである。また、同氏の早過ぎる死で、日本アニメの創成期の貴重な証人が失われたことになる。

《animeanime》
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