5年に一度のコミックマーケット特別版「コミケットスペシャル 5」が、3月21日、22日に茨城県 水戸市で開催される。 コミケットスペシャルは毎回特別なテーマを設定して行われるが、今回のテーマは「コミケでまちおこし」である。コミックマーケット準備会とコミケで地元のまちおこし・みと実行委員会が協力して、テーマに沿ったいろいろな企画を計画する。 そのひとつが様々な分野からゲストを招き、コンテンツと地域おこしやコミックマーケットについて意見を交わすシンポジウム、トークイベントである。会期中に異なるテーマで4つの大型企画を用意する。「コンテンツビジネスと地域振興」、「コミケットの未来・同人ソフトの未来」、「コミケの理想 参加者の現実」、「みんなコミケで大きくなった!? 作家たちのコミケット」である。 開催テーマに最も結びついているのは、「コンテンツビジネスと地域振興」である。地元茨城とそれ以外の地域からも実際にコンテンツを利用して地域おこしをしている関係者を招くほか、行政や学術、そしてコミクマーケットからもゲストを招き議論を行う。「ヲタクツーリズム」、「萌え起こし」的な手法を用いて、継続的に地域を活性化させるにあたり何が大事なのかなどを取り上げるとしている。 他の3つの企画はコミケを中心とした、多様な文化の広がりがテーマとなっている。「コミケットの未来・同人ソフトの未来」は近年急速に成長する同人ソフトを、「みんなコミケで大きくなった!? 作家たちのコミケット」ではコミケ出身のクリエイターが参加しコミケにまつわるエピソードを語る。「コミケの理想 参加者の現実」は、2004年に行ったアンケート調査とインタビューからコミケの参加者が何を求めているかを探る。 こうしたシンポジウムやトークイベントの開催は、これまでのコミックマーケットでは比較的影が薄かったものだ。しかし、ここ1、2年都内で開かれるコミックマーケットでも、イベント開催に合わせてこうしたシンポジウムやトーク企画が盛り込まれる様になっている。また、コミケの場を飛び出したシンポジウムも少なくない。 かつては同人誌の頒布がほとんどだったコミケは、現在は企業ブースによる販売やイベントも一般的な風景となっている。それと同様に、今後はこうしたトーク形式のイベントも増えていくのかもしれない。コみケッとスペシャル5in水戸では、このほか地元企業とクリエイターの商品企画のコラボレーションといったユニークな試みも行う。こうしたイベント企画の広がりは、今後のコミックマーケット全体のあり方に示唆を与えそうだ。コみケッとスペシャル5in水戸 公式サイト /http://cmksp.jp/mito/■ シンポジウム・コンテンツビジネスと地域振興日時: 2010年3月21日 13:30開場 14:00開始 16:15終了場所: 常陽藝文ホール[パネラー]境真良 (経済産業省 情報ユニット国際戦略情報分析官)森川嘉一郎 (明治大学 国際日本学部准教授)島田邦弘 (埼玉県産業労働部 観光課主幹)佐々木常芳 (うご農業協同組合 営農販売課長)横須賀徹 (常磐大学 コミュニティ振興学部教授)筆谷芳行 (コミックマーケット準備会共同代表)[モデレータ]太下義之(三菱UFJリサーチ&コンサルティング芸術・文化政策センター長)ラウンドテーブル2010 コミケットの未来・同人ソフトの未来日時: 2010年3月21日 13:30~16:45場所: 水戸芸術館 会議場[出演]吉田正高 (東北芸術工科大学)新 清士 (ゲームジャーナリスト)七邊信重 (東京工業大学)小山友介 (芝浦工業大学)高橋勝輝 (IGDA)司会 きゆき(Amusement Network)シンポジウム コミケの理想 参加者の現実日時: 2010年3月22日 15:00~16:00場所: 水戸芸術館 会議場[出演]コミック文化研究会杉山あかし、玉川博章、藤田高弘準備会スタッフ有志トークライブ『みんなコミケで大きくなった!? 作家たちのコミケット』日時 :2010年3月22日 12:30開場 13:00開演予定 14:30終演予定場所: 水戸芸術館 会議場[出演]賀東招二 (小説家・シナリオライター) 氷川へきる (マンガ家) 松智洋 (シナリオライター・小説家)
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