本年のアカデミー賞長編アニメーション部門は、『The Secret of Kells』をはじめ『Fantastic Mr. Fox』や『コララインとボタンの魔女』といったハリウッドのブロックバスター作品と一線を画した野心的な候補リストになっていた。 しかし、蓋を開けてみれば、大本命の『カールじいさんの空飛ぶ家』が順当に受賞する結果となった。逆に言えば、誰も文句のつけようがない受賞かもしれない。それだけ『カールじいさん』が強かったというわけだ。また、『カールじいさんの空飛ぶ家』は、作曲賞でもマイケル・グッアキーノ氏が受賞をしている。アニメーション映画には珍しい、アカデミーのダブル受賞だ。