アニー賞作品賞に「カールじいさん」 今年の受賞は分散傾向 | アニメ!アニメ!

アニー賞作品賞に「カールじいさん」 今年の受賞は分散傾向

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 2月6日、米国・ロサンジェルスのUCLAロイスホールにて、第37回アニー賞の授賞式と受賞作品、受賞者の発表が行われた。このうち最も注目される最優秀長編アニメーション賞は、ピート・ドク監督、ピクサー・アニメーション・スタジオ制作の『カールじいさんの空飛ぶ家』が選ばれた。
 数多くの良作が劇場公開された2009年だが、『カールじいさんの空飛ぶ家』は一際高い評価を受けている。既にゴールデングロープ賞など数多くの賞を受賞している。アカデミー賞の長編アニメーション賞の有力候補ともされており、今回はハリウッドのアニメーション業界関係者の投票にとって選ばれるアニー賞でも栄誉を勝ち取った。また、監督賞(映画部門)でもピート・ドク監督が選ばれた。

 しかし一方で、同作の受賞は、全てで30近く、映画だけでも10部門あるアニー賞の中でこのふたつにとどまった。最も受賞の多かったのはディズニーの2Dアニメーション『プリンセスと魔法のキス』とストップモーションアニメーション『コララインとボタンの魔女 3D』の2本が、それぞれ3部門を受賞した。さらに脚本賞の『モンスターvsエイリアン』、脚本賞の『Fantastic Mr. Fox』と5つの作品が賞を分け合った。
 近年のアニー賞は、全部門、あるいはほとんどの部門をひとつの作品が独占することが多かっただけに、新しい傾向となった。2009年の劇場アニメーションのクオリティーが総じて高かく、また作品の多様化が進んだと言える。

 受賞部門を見ると長編アニメーション賞と監督賞の『カールじいさん』は物語も含めた総合的な評価、キャラクターデザイン賞、音楽賞、プロダクションデザイン賞の『コララインとボタンの魔女 3D』はアーティステックな側面が見える。また、『プリンセスと魔法のキス』はアニメーション効果賞、キャラクターアニメーション賞、声優賞とアニメートの部分の評価が2部門となっている。
 また、『崖の上のポニョ』で監督賞(映画部門)にノミネートされていた宮崎駿監督、音楽賞にノミネートされていた久石譲さんは共に受賞には至らなかった。

アニー賞公式 サイト /http://www.annieawards.org/

[アニー賞受賞作・受賞者リスト]

■ 長編アニメーション賞
   『カールじいさんの空飛ぶ家』(ピクサー・アニメーション・スタジオ)
■ ホームエンタテイメント賞(映像パッケージ部門)
   『Futurama: Into the Wild Green Yonder』
■ 短編アニメーション賞
   『ロボット・チキン スターウォーズ2.5』「シャドー・マシーン」
■ テレビコマーシャル賞
   『Deportees』(Spanish LotteryのためのCM)
■ テレビアニメーション賞
   『Prep and Landing』(ABC/ディズニー)
■ テレビアニメーション賞(児童部門)
   『マダガスカルのペンギン達』(ニコロデオン/ドリームワークスアニメーション)

■ アニメーション効果賞
   『プリンセスと魔法のキス』(ジェームス・マンスフィールド)
■ キャラクターアニメーション賞(映画部門)
   『プリンセスと魔法のキス』(エリック・ゴールドバーグ)
■ キャラクターデザイン賞(映画部門)
   『コララインとボタンの魔女 3D』(シェーン・プリモア)
■ 監督賞(映画部門)
   『カールじいさんの空飛ぶ家』(ピート・ドク)
■ 音楽賞(映画部門)
   『コララインとボタンの魔女 3D』(ブリュノ・クーレ)
■ プロダクションデザイン賞(映画部門)
   『コララインとボタンの魔女 3D』(上杉忠弘)
■ ストーリーボード賞(映画部門)
   『モンスターvsエイリアン』(トム・オーウェンス)
■ 声優賞(映画部門)
   シャルロット役(ジェニファー・コーディ)『プリンセスと魔法のキス』
■ 脚本賞(映画部門)
   『Fantastic Mr. Fox』(ウェス・アンダーセン/ノア・ボーンバッハ)

■ キャラクターアニーション賞(テレビ部門)
   『モンスターvs.エイリアン』「Mutant Pumpkins from Outer Space」
   (フリップ・トゥー)
■ キャラクターデザイン賞(テレビ部門)
   『Prep and Landing』(ビル・シュワブ)
■ 監督賞(テレビ部門)
   『マダガスカルのペンギン達』(ブレット・ハーランド)
■ 音楽賞(テレビ部門)
   『The Fairly OddParents』「Wishology-The Big Beginning」(ガイ・ムーン)
■ プロダクションデザイン賞(テレビ部門)
   『Prep and Landing』(アンディ・ハークネス)
■ ストーリーボード賞(テレビ部門)
   『メリー マダガスカル』(ロバート・クー)
■ 声優賞(テレビ部門)
   スポンジ・ボブ役(トム・ケニー)『スポンジ・ボブ』
■ 脚本賞(テレビ部門)
   『ザ・シンプソンズ』「Treehouse of Horror XX」(ダニエル・チュン)
《animeanime》
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