アニー賞ノミネート発表 監督部門に宮崎駿、音楽部門に久石譲 | アニメ!アニメ!

アニー賞ノミネート発表 監督部門に宮崎駿、音楽部門に久石譲

12月1日、国際アニメーションフイルム協会(ASIFA)ハリウッド支部は、2009年第37回アニー賞(Annie Award)のノミネート作品と個人を発表した。このうち映画監督賞に、今年の夏に米国でも劇場公開された『崖の上のポニョ』の宮崎駿監督が、他の4人の監督の名前と伴に挙

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 12月1日、国際アニメーションフイルム協会(ASIFA)ハリウッド支部は、2009年第37回アニー賞(Annie Award)のノミネート作品と個人を発表した。このうち映画監督賞に、今年の夏に米国でも劇場公開された『崖の上のポニョ』の宮崎駿監督が、他の4人の監督の名前と伴に挙がった。
 また、映画音楽部門の4人の候補者の1人も、『崖の上のポニョ』の音楽を手掛けた久石譲さんだった。アニー賞の劇場アニメーション部門に、久々に日本アニメの関係者がノミネートされた。

 しかし、期待された最優秀映画作品の候補作品には、『崖の上のポニョ』は含まれなかった。ノミネートされたのは『くもりときどきミートボール』、『コララインとボタンの魔女 3D』(Coraline)、『Fantastic Mr. Fox』、『プリンセスと魔法のキス』(The Princess and the Frog)、『The Secret of Kells』、『カールじいさんの空飛ぶ家』(UP)である。
 『くもりときどきミートボール』、『コラライン』、『Fantastic Mr. Fox』など名の知られた児童文学を原作としたが作品が多かったこと、また『コラライン』と『The Secret of Kells』の非メジャー系の2作品が含まれていることが注目される。
 また、ディズニーからはディスニースタジオの久々の2Dアニメーション『プリンセスと魔法のキス』と大ヒットとなったピクサーアニメーション・スタジオの『カールじいさんの空飛ぶ家』の2作が選ばれている。米国版の制作や北米配給をディズニーグループが行った『崖の上のポニョ』が、さらにここに加わるのはやや苦しかったという事情もありそうだ。

 アニー賞は、毎年ハリウッドのアニメーション業界関係者から構成されるASIFAハリウッド支部の投票によって決められる。今回のノミネート作品は、その前段階として選考委員会が決定したものである。
 また、米国ではアニメーション映画・テレビなどの賞として最もよく知られており、アニメーションのアカデミー賞とも言われている。また、米国で公開された作品のみを対象とする点でも、米国アカデミー賞とよく似ている。

 アニー賞の映画部門全体では、事前の予想どおり前評判の高かった『カールじいさんの空飛ぶ家』が強さを発揮している。作品賞のほか、アニメーション効果賞、キャラクターアニメーション賞、キャラクターデザイン賞、監督賞、音楽賞、ストリーボード賞、脚本賞などの主要部門を中心に8部門にノミネートされた。
 さらに注目されるのは『コララインとボタンの魔女 3D』である。こちらも8部門にノミネートされたが、重複候補もあり、ノミネート数では10と『カールじいさんの空飛ぶ家』を上回った。今年のアニー賞の台風の目となりそうな勢いだ。

 一方で、毎年ピクサーやディズニーと並んで注目されるドリームワークス・アニメーションは、『モンスターVSエイリアン』が振るわず、その存在感が薄かった。一方、米国でもまだ拡大公開に入っていない『プリンセスと魔法のキス』の活躍が目立つ。
 このほか日本のマンガ『鉄腕アトム』を原作にイマジ・スタジオが制作した『ATOM』が2部門で名前が挙がっている。映画・ストリーボード部門では、シャーロン・ブリッジマンさんが5人に候補者の一人に、映画・脚本部門ではティモシー・ハイド・ハリスさんと監督でもあるデビッド・ボウアさん(共同執筆)が候補となった。物語は面白いと評価されてきた『ATOM』だが、アニー賞の審査員からもあらためてそのストーリーが評価されたかたちである。
 ここ数年アニー賞は、ひとつの作品がほとんどの賞を獲得する雪崩れ現象がしばしば見られる。しかし、有力作品が多い2009年は、複数の作品が賞を分け合うことが期待される。

アニー賞(Annie Award) 公式サイト /http://www.annieawards.org/
《animeanime》
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