シンガポールAFA2009 盛り上がったコスプレイベント | アニメ!アニメ!

シンガポールAFA2009 盛り上がったコスプレイベント

イベント・レポート

afacos2.jpg 世界のアニメ・マンガイベントで、最も人気が高い企画のひとつがコスプレである。11月21日、22日にシンガポールのサンテックシティで開催された東南アジア最大のアニメイベント アニメフェスティバル・アジア(Anime Festival Asia :AFA)2009でも、それは同じであった。
 AFAでは21日の午後、東南アジア5カ国の代表を集め、地域ナンバー1のコスプレイヤーを決め初のイベント リージョナル・コスプレ・チャンピオンシップ(Regional Cosplay Championship)が行われた。

 初めての試みであるのも関わらず、ステージとなる会場は立錐の余地もないほど超満員だった。コスプレイヤーに対する声援の大きさ、盛り上がりから、シンガポールでのコスプレイベントの人気を感じるには十分過ぎるほどだ。
 そして、今回、特に面白く感じたのは、国別対抗のコンペティションという効果がもたらす興奮だ。会場には各国からファンが来ていることもあり、オリンピック的な盛り上がりを見せた。それは図らずも、ステージでのコスプレイベントの魅力の本質が、コスプレに優劣をつける行為であることを理解させる。

afacos3.jpg コスプレに優劣をつけるのは、日本ではあまり見られない習慣だ。ところが、こうしたステージ上のコスプレイベント、コンテストは、日本以外のほとんど全ての国で見られるものである。アメリカやヨーロッパ各国、中国、むしろ今回のシンガポールでは、やはりここでもそうなのかと確認する作業だった。
 コスプレ文化の発祥地が日本であるとしても、日本型のコスプレ文化はいまでは世界から孤立している。日本以外のあらゆる国でステージ型のコスプレイベントという共通のフォーマットが確立され、それがスタンダードになっているからだ。

 現在の海外のコスプレイベントは、2層に分かれている。ひとつは凝ったコスプレ衣装を作り、限りなくキャラクターに近づく。その頂点としてステージイベントとコスプレコンテストが存在する。
 もうひとつはより広い層で、もっとカジャルアルなものだ。コスプレは大好きな作品やキャラクターへの愛を表現する手段で、演じる行為こそが重要でコスプレのレベルはあまり問われない。海外のイベントで、しばしば大量出現する似ていないコスプレの理由のひとつでもある。

    afacos1

 その一方で、シンガポールでは、これらともまた違う現象があった。会場の手前のロビースペースで、あたかも日本のコミケのコスプレ広場でのような光景に出くわした。
 広さのあるロビースペースが、にわかのコスプレ撮影会場に変わっていたのだ。コスプレイヤーがガラスの壁を背景にポーズをとり、ギャラリーであるアマチュアカメラマンたちがそれを写す。
 日本では、コスプレイヤーの写真を撮ること自体がイベントとして成立している。コスプレイヤーはその瞬間アマチュアカメラマンたちの擬似アイドルとなり、コスプレイヤーとカメラ小僧のエンタテイメントとしての共存関係が成立する。シンガポールでも、やはりこれが成立しているのだ。
 欧米でもほかのイベント参加者がコスプレイヤーの写真を撮るのは珍しくない。しかし、コスプレイヤーの写真を撮ることを主目的としたいわゆるカメラ小僧はあまり見かけない。

afacos4.jpg シンガポールのコスプレは、日本的なもの西洋的なものの両方が取り入れられているようだ。しかし、中間というよりも、様々なコスプレ文化の中から、より楽しく自分たちにあったものを取り出している。それはシンガポール的、あるいは東南アジア的と呼んだほうがいいのかもしれない。
 コスプレ文化は日本から飛び出して、日本とは別のところでグローバルに共通化しつつある。同時に、各国ごとの文化に合わせたローカル化も同時に進んでいる。多様な展開を遂げる、新たな世界文化なのだ。

アニメフェスティバル・アジア(Anime Festival Asia:AFA)2009
/http://www.afa09.com/afa_cosplay_championship_09.html
《animeanime》
【注目の記事】[PR]

特集