最優秀アニメーション映画賞は、APSAにとって主要部門として位置づけられている。今回この候補5作品のうち3作品が日本アニメとなった。 押井守監督の『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』、細田守監督の『サマーウォーズ』、芦野芳晴監督の『ファースト・スクワッド』である。いずれも既に国内外で高い評価を受けている作品だけに、受賞にも期待がかかる。
残る2作品のうち『Mary and Max』は、オーストラリアのアダム・エリオット監督によるクレイを利用したストップモーションアニメーション。2009年のアヌシー国際アニメーションフェスティバルの長編アニメーション部門グランプリ(アヌシー・クリスタル賞)の受賞作品だ。アヌシーで大絶賛された作品だけに、最有力候補だろう。 残りのひとつはロシアの巨匠レオニード・フィラトフ監督による『The Tale Of Soldier Fedot, The Daring Fellow』である。こちらは伝統的な2Dアニメーションのスタイルである。