その年度で最も印象に残った声優や作品を表彰する「第十八回 声優アワード」の授賞式が3月9日に都内で開催され、新人からベテランまでアニメを支えた声優たちが顔をそろえた。
授賞式冒頭では、『Dr.スランプ』や『ドラゴンボール』の作者で1日に死去した漫画家の鳥山明さんと、アニメ『ちびまる子ちゃん』で主人公・まる子役を長年演じ、4日に亡くなった声優のTARAKOさんに対して黙祷が行われている。
日本のMANGAを世界へ広め、アニメやゲームに多大な功績を残した鳥山さんと、ちびまる子ちゃんとして1990年の初回放送から34年に渡り国民的アニメを牽引し、「第十三回 声優アワード」ではキッズファミリー賞を受賞TARAKOさん。大きな足跡を残した2人に哀悼の意を示し、授賞式は開始された。
ここでは「第十八回 声優アワード」の各受賞者と、SNSでの投稿を合わせて紹介する（以下、敬称略）。
主演声優賞
対象期間中に発表された作品の中から主演で活躍した声優を選ぶ主演声優賞は、市ノ瀬加那（シグマ・セブン）と浦和希（ヴィムス）が受賞。市ノ瀬は『機動戦士ガンダム 水星の魔女』のスレッタ・マーキュリー役、浦は『ブルーロック』の潔世一役が評価された。
※かっこ内は所属事務所
助演声優賞
助演として活躍した声優から選ぶ助演声優賞は、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』でグエル・ジェターク役の阿座上洋平（青二プロダクション）とプロスペラ役の能登麻美子（大沢事務所）、『【推しの子】』で黒川あかね役の石見舞菜香（ラクーンドッグ）が受賞した。
新人声優賞
原則として声優デビュー5年以内、対象期間中に「新人賞」にふさわしい活躍をした声優が選ばれる新人声優賞。
今回は『【推しの子】』で星野ルビー役の伊駒ゆりえ（81プロデュース）、『デッドマウント・デスプレイ』で四乃山ポルカ役の榊原優希（同）、『チェンソーマン』でデンジ役の戸谷菊之介（ソニー・ミュージックアーティスツ）、『すずめの戸締り』で岩戸鈴芽役の原菜乃華（トライストーン・エンタテイメント）、『僕の心のヤバいやつ』で山田杏奈役の羊宮妃那（青二プロダクション）の5名が受賞した。
歌唱賞
声優自らの名前、もしくは演じている役名で歌唱を発表した声優から選ぶ歌唱賞は、『ぼっち・ざ・ろっく！』の結束バンド（レーベル：アニプレックス）が受賞した。
作中に登場する女子高生4名によるバンドグループ「結束バンド」は、ギター担当・後藤ひとり役の青山吉能、ドラム担当・伊地知虹夏役の鈴代紗弓、ベース担当・山田リョウ役の水野朔、ギター＆ボーカル担当・喜多郁代役の長谷川育美で構成され、CDアルバムもリリースしている。
外国映画・ドラマ賞
外画吹き替え・海外ドラマ作品で活躍した声優から選ぶ外国映画・ドラマ賞は、高畑充希（ホリプロ）、村井國夫（トム・プロジェクト）、内田夕夜（俳協）が受賞した。
シナジー賞
声優の魅力を最大限に発揮した作品から選ばれるシナジー賞は、映画『THE FIRST SLAM DUNK』（制作会社：東映）が受賞。宮城リョータ役の仲村宗悟が代表してトロフィーを受け取った。
富山敬・高橋和枝賞
各方面で活躍した声優から選出する富山敬・高橋和枝賞は、岡村明美（マウスプロモーション）、佐々木望（インスパイア）が受賞した。
インフルエンサー賞
各SNSで最も印象に残った声優から選ばれるインフルエンサー賞は、上坂すみれ（ボイスキット）が受賞した。
功労賞
長年に渡り外画も含め多くのジャンルに貢献した声優から選ばれる功労賞は、古川登志夫（青二プロダクション）と山田栄子（81プロデュース）が受賞した。
MVS（Most Valuable Seiyu）
公式サイトを中心にファンが選ぶ最も活躍した声優から選ばれるMVSは、中村悠一（インテンション）が受賞した。
キッズファミリー賞
子どもたちの視点で選ばれた声優から選ばれるキッズファミリー賞は、映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』よりキャスト一同（マウスプロモーション）が受賞した。
特別功労賞
多くのジャンルに貢献した故人の声優から選ぶ特別功労賞。今回は本年度に逝去した声優が顕彰された。
（C）声優アワード実行委員会
