国内公開は当初今年10月と発表されていたが、11月28日に延期された。これはアリ・フォルマン監督の来日決定に合わせたものである。配給元の日本公開、作品の紹介にはフォルマン監督自身本人の声が不可欠との考えから、監督の来日を実現しその来日スケジュールと公開日が調整された。
『戦場でワルツを』は、このフォルマン監督自身の戦争体験をアニメーションを通じて映像化したものである。イスラエルによるレバノン侵攻、1982年に起きたレバノン戦争を題材にドキュメンタリーアニメーションという特異な作品となった。
2008年の映画発表後は、世界各地の映画関係者から大きな注目を集めた。ロサンゼルス映画批評家協会賞最優秀アニメーション作品賞をはじめ、全米映画批評家協会賞最優秀作品賞、ゴールデン・グローブ賞最優秀外国語映画賞、全米監督組合賞最優秀ドキュメンタリー映画賞など多数の受賞歴がある。
日本公開は世界主要国のなかでは最後になったが、映画やアニメーションに関して関心の大きな地域だけに大きな話題を呼びそうだ。レバノン戦争という題材だけでなく、ドキュメンタリーアニメーションという映像表現も、関心を呼びそうだ。
『戦場でワルツを』 /http://www.waltz-wo.jp/
監督・脚本・製作: アリ・フォルマン
イスラエル・ドイツ・フランス・アメリカ合作、イスラエル映画
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