米国のマンガ・アニメの流通会社であるVIZメディアは、今年10月初めから米国の少年向きの専門チャンネル ディズニーXDで『NARUTO 疾風伝』のテレビ放送を開始すると発表した。 これまでのシリーズ前作にあたる『NARUTO』は、2005年より米国のカートゥーンネットワークで放映されてきた。今回の決定で、放送局を移動したことになる。 テレビアニメ『NARUTO』は、原作の第1部を『NARUTO』とし、主人公の年齢があがった第2部を続編『NARUTO 疾風伝』としている。 前作『NARUTO』は長年カートゥーンネットワークで放映されてきたが、全話放映終了後は『疾風伝』に移ることなく放映を中断していた。一方で、最新作を含めたエピソードが、インターネットを通じて配信されてきた。 今回の決定で米国の『NARUTO』シリーズのファンは、インターネットに頼ることなく『疾風伝』の視聴が可能になる。また、メジャー局での放映は、一般層を含めた人気のさらなる拡大につながり、関連ビジネスを手掛けるVIZメディアにも利益は大きい。 カートゥーンネットワークで『NARUTO 疾風伝』が放映されなかった理由は定かではない。作品の暴力表現のレーティング問題や作品のターゲット年齢がこれまでの放送枠より上昇したこと、あるいは同局の番組編成が自社コンテンツ重視方針に転換したことなど考えられる。 いずれにしても2009年に入り、VIZメディアはシリーズの放送局を失い作品を視聴者に届けるメディアが課題となっていた。今回はディズニーXDとの提携で、この問題を解決する。 ディズニーXDは、ディズニーチャンネルやABCと並ぶウォルト・ディズニー-ABCグループの基幹チャンネルである。2009年2月にこれまでのアニメーション専門チャンネル トゥーンディズニーから、新たに6歳から14歳をメインターゲットとした少年向けの専門チャンネルに衣替えした。アニメーションだけでなく、実写、スポーツ、音楽を幅広く取り上げる。 トゥーンディズニー時代から日本のアニメは一部放映されてきたが、必ずしも日本アニメの放映に積極的であったわけではない。しかし、XDの視聴者ターゲットは『NARUTO』と重なる。その中で高い人気を誇る作品の導入が、新オープンしたチャンネルの視聴実績に大きく貢献することが期待される。こうしたことがディズニー側の決断につながったと見られる。『NARUTO 疾風伝』 公式サイト(テレビ東京)/http://www.tv-tokyo.co.jp/anime/naruto/ ディズニーXD(日本) /http://www.disneychannel.jp/disneyxd/ VIZメディア /http://www.viz.com
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