JDC業績修正 売上高1億4400万円に 制作ファンド解散視野 | アニメ!アニメ!

JDC業績修正 売上高1億4400万円に 制作ファンド解散視野

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 経営の混迷が続くジャパン・デジタル・コンテンツ信託(JDC信託)は、9月4日に平成22年3月期第1四半期決算を発表した。また、決算発表にあわせて平成22年3月期の業績予測を大幅に下方修正した。
 第1四半期の売上高は4500万円と前年の1億5700万円を71.3%下回った。また、営業損失は2億1400万円、経常損失は2億3300万円、四半期純損失は2億6500万円である。
 修正されたJDC信託の通期売上高予想は当初予想を大幅に下回り、1億4400万円にまで縮小する。さらに営業利益、経常利益、当期純利益は、いずれも5億円を越える損失となる見通しである。

 業績の不振は、同社が主力事業としていたコンテンツファンドの投資案件の開拓が進まなかったことに加えて、経営混乱が続いたためである。過去に不適切な取引が行われていた疑義が発覚し、東京証券取引所より監理銘柄(審査中)の指定を受けたほか、短期間での代表取締役や監査法人の交代が続いている。また信託会社の免許基準である最低純資産額を割り込み、積極的な事業展開を図れなかった。
 また、今年6月には信託財産の資産流用や内部管理体制の不備を理由に、金融庁より3ヶ月間の一部業務停止命令、関東財務局より業務改善命令を受けた。これにより事業計画の見直しを行い、今回の業績修正につながった。

 今後の見通しについてJDC信託は、直近の運転資金の確保と信託事業の安定的な継続のための純資産の確保を目指し、内部管理態勢の強化をするとしている。また、事業の収益化には時間がかかるとし、新たなエクイティ・ファイナンスによる資本増強を課題とする。
 また、制作ファンドの解散なども視野に入れていると述べている。同社は現在「東京マルチメディアファンド(TMF)」、「シネマ信託」などを組成・運用している。

 JDC信託は設立当初、アニメ関連のファンドにも積極的で、2004年にはテレビアニメ『バジリスク』を信託財産とした「アニメファンド!」を設定している。個人を対象に募集するアニメファンドの先駆けとなった。
 また、ティー・オーエンタテインメントと米国のアニメ流通会社マンガ・エンタテイメントが共同製作した 榊一郎さんの小説のアニメ化作品『ストレイト・ジャケット』にもTMFを通じて出資している。
 実写映画でも映画『蟲師』に投資する『シネマ信託~蟲師~』を組成し、出資した映画『フラガール』のヒットはあった。しかし、全般には投資案件の開拓に苦戦し、十分な実績を残すことが出来なかった。

ジャパン・デジタル・コンテンツ信託 /http://www.jdc.jp/
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