電子書籍取次ぎビットウェイ 海外向けコミック事業開始 | アニメ!アニメ!

電子書籍取次ぎビットウェイ 海外向けコミック事業開始

 国内電子書籍取次ぎのビットウェイが、海外向けの事業に進出する。6月11日から『NARUTO』や『ドラゴンボール』など、集英社タイトルのフランス語版の取次ぎを開始した。
 作品はNTTドコモの欧州法人ドコモ・ネザーランド(DOCOMO Netherlands B.V.)を通じて、フラン

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 国内電子書籍取次ぎのビットウェイが、海外向けの事業に進出する。6月11日から『NARUTO』や『ドラゴンボール』など、集英社タイトルのフランス語版の取次ぎを開始した。
 作品はNTTドコモの欧州法人ドコモ・ネザーランド(DOCOMO Netherlands B.V.)を通じて、フランスの携帯電話会社ブイグテレコム(Bouygues Telecom S.A.)で配信される。海外でも日本と同様に、人気マンガ作品が携帯で楽しめるようになる。

 ビットウェイは国内での電子書籍取次ぎ大手、各出版社から作品を預かり、マンガや小説などの携帯コンテンツ配信会社向けのアグリゲーション事業を行っている。急拡大する電子書籍・コミックビジネスの見えない重要なプレイヤーである。
 今回の海外向けの取次ぎサービスは、こうしたビットウェイの過去のノウハウが活かされる。取次ぎシステムは、データ管理と配信管理、売上管理の3つから構成される。

 今回特徴的なのは、コンテンツファイルが国内サーバーから直接海外ユーザーの携帯にストリーミング配信される点である。ビットウェイは、データ制作や登録、修正などの作業データを国内から管理出来る。 海外のキャリアやCP の独自の技術に依存することなく、同一のビジネスモデル、同一のプラットフォーム環境を提供することが可能になっている。
 ビットウェイによればこうしたシステムは、海外携帯向けコミック配信においては世界初であるという。国内同様の取次システムを導入することで、今後のさらなるビジネス拡大が期待出来そうだ。

 また、今回の配信にあたってビットウェイは、海外携帯向けの電子書籍統合ビューアアプリケーションを開発した。このアプリケーションは、ブイグテレコムによる携帯配信のマンガ閲覧にまず利用される。
 現在海外の電子閲覧によるマンガの閲覧には、「BookSurfing」と「XMDF ビューア」のふたつのビューア向けの異なったフォーマットが利用されている。しかし、海外の携帯電話の多くは、ブラウザで購入したコミックのフォーマットを自動的に判別して最適なビューアを起動する機能がなく、ユーザーに混乱を与えている。

 ビットウェアのアプリケーションは、このふたつの方式を統合的に閲覧できる統合ビューアとなっている。
 ユーザーは、フォーマットの違いを意識することなく作品を閲覧することが可能となる。一方、出版社も既存のコンテンツデータを活用し、フォーマットを変換することなく配信することが可能になる。

ビットウェイ /http://www.bitway.co.jp/
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