BSデジタル放送の割当て枠にアニマックス 視聴者拡大チャンスに | アニメ!アニメ!

BSデジタル放送の割当て枠にアニマックス 視聴者拡大チャンスに

 6月10日、総務省の電波審議会は、2011年7月のテレビ放送のデジタル放送への完全移行に伴う衛星(BS)デジタル放送などのチャンネル枠拡大の割当て企業・団体9つを答申した。
 今回の答申が事実上の割当て枠決定で、答申に含まれる放送局は2011年秋からBSデジタル放

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 6月10日、総務省の電波審議会は、2011年7月のテレビ放送のデジタル放送への完全移行に伴う衛星(BS)デジタル放送などのチャンネル枠拡大の割当て企業・団体9つを答申した。
 今回の答申が事実上の割当て枠決定で、答申に含まれる放送局は2011年秋からBSデジタル放送に加わることになる。この答申にはアニメ専門チャンネルのアニマックスが含まれている。また、同じくアニメ専門チャンネルのキッズステーションは、新たなCS放送枠を獲得した。いずれもハイビジョン番組での配信が可能となる。

 アニマックスはソニー・ピクチャーズ系のアニメ専門チャンネルで、ソニー・ピクチャーズエンタテインメントのほか、東映アニメーション、トムス・エンタテインメント、サンライズ、日本アドシステムズ(NAS)といった国内の有力アニメ製作・制作会社が株主に加わっている。
 一方、キッズステーションは、放送事業に力を入れる三井物産が大株主である。また、こちらは東京放送ホールディングス(TBS)やジュピターテレコムも株主になっている。 

 今回の9つの枠に申請を行ったのは29社・団体である。うちアニメ専門チャンネルはアニマックス、キッズステーションの2局である。数少ない枠のなかで、両局が枠の獲得に成功した。
 このほかBSデジタル放送の割当てを受けたのは、WOWOWやBS FOX、スターチャンネル、放送大学などである。しかし、BBCやディズニー、衛星劇場、日活などの獲得はならなかった。

 CS放送、アナログ衛星放送の中では、アニメ専門チャンネルは特に利用者の多いジャンルとなっている。アニメ専門局の中だけでなく、CS・衛星局全体のなかでも主要局でもある。
 現在、両局はいずれもおよそ800万世帯の視聴世帯を獲得し、国内のアニメ専門主要局5つのなかでは、頭ひとつ飛び出した1位と2位である。今回の答申は、こうした視聴実績も大きく影響したとみられる。

 2011年以降の衛星デジタル放送は、現在の12局から23局まで一気に増加する。このなかでアニマックスは、現在の衛星放送、CS放送と同様に有料チャンネルとして運用される。
 しかし、同局はNHKや首都圏キー局などの有力チャンネルと横に並ぶことで、視聴者の獲得に大きなアドバンテージを発揮することになりそうだ。

アニマックス /http://www.animax.co.jp/
総務省 /http://www.soumu.go.jp/
《animeanime》
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