米国で「美味しんぼ」発売開始 料理の作り方解説つきで | アニメ!アニメ!

米国で「美味しんぼ」発売開始 料理の作り方解説つきで

ニュース

 米国の大手日本マンガ出版社VIZメディアは、1月20日から国内でロングセラーの人気を誇る料理マンガ『美味しんぼ』の刊行を開始した。雁屋哲さん原作、花咲アキラさん作画の『美味しんぼ』は、現在既刊本が100冊を越え、累計売上は1億冊を超えるスーパータイトルである。この作品を米国でも広く売って行きたい考えのようだ。
 傍から見ると、いかにも日本的な作品である『美味しんぼ』が米国人に理解できるのか不安になりそうだ。しかし、今回のマーケッティングでは、むしろ日本的な部分が押し出されている。

 100冊以上ある単行本は、今回はテーマごとに7つの単行本にセレクションされる。その第1巻の英語タイトルは、『Oishinbo: Japanese Cuisine』と名づけられている。第2巻は『Oishinbo: Sake』としており、日本食の魅力が打ち出されている。
 つまり、マンガやアニメと共にジャパン・クールの一角を成す、日本食が作品のウリとなる。さらに各巻にはフルカラーで、個性的な料理の作り方なども紹介する。こうした戦略からは、『美味しんぼ』が従来のマンガファンとは異なった読者を想定していることが判る。

 VIZメディアでは今回の『美味しんぼ』の発売にあたって、マンガレーベル「VIZ Signature」を利用した。「VIZ Signature」は、VIZメディアの数あるレーベルの中でも、より年齢の高い層をターゲットにしている。
 レーベルは、名作、文学的な作品、大人のため、洗練された読者のためのシリーズと位置づけている。同じレーベルでは、現在、『バガボンド』、『鉄コン筋クリート』、『火の鳥』、『20世少年』、『ゴルゴ13』などおよそ20作品が発刊されている。

 しかし、これらのタイトル数は、VIZメディアが誇る少年向けのマンガや少女向けのマンガのタイトル数よりもかなり少ない。これは米国のマンガ読者が、依然、ロウティーンからハイティーンの限られた年齢層で構成されているためである。
 逆に言えば「VIZ Signature」は、VIZメディアが米国の大人マンガ市場を開拓するための戦略レーベルである。この1月からその一角を占めることになった『美味しんぼ』は、一般の大人をマンガに引き寄せるための戦略タイトルと言えるだろう。

VIZメディア(VIZ Media) /http://www.viz.com/
《animeanime》
【注目の記事】[PR]

特集