米国の映画芸術科学アカデミー協会は、2008年第81回米国アカデミー賞の視覚効果賞(Visual Effects Award)のセミファイナル15作品を発表した。視覚効果賞は特殊映像効果やVFXなどの技術に対して贈られる賞で、例年SFやファンタジー映画の受賞が多くなっている。 今回、挙げられた15作品からノミネート作品が、1月22日に発表される。さらに2月22日には、最優秀視覚効果賞が決定する見込みである。 今回の視覚効果賞一次選考の特長は、記録的な大ヒットになった『ダークナイト』などアメリカンコミックスのヒーロー映画が多数挙がったことである。 バットマンが主人公の『ダークナイト』のほか、こちらも超級のヒットとなった『アイアンマン』、『アイアンマン』と同じくコミックス出版社マーベルが自ら製作する『インクレディブル・ハルク』、それに『ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー』と人気コミック原作が4作品となった。 さらにそうしたスーパーヒーロー逆手に取ったコメディ映画『ハンコック』があり、これを含めると全体の1/3を占める。 スーパーヒーローの映画はこれまでもハリウッドに多かったが、今年の作品の傾向はより深い物語性を追求したものが多かった。これが興行的な成功にも繋がった。 しかし、スーパーヒーロー映画の魅力を最新の視覚効果の技術が支えているのは間違いないだろう。これらの中からノミネートに進む作品も幾つか出そうだ。 大作映画のシリーズからも、『ナルニア国物語 第2章:カスピアン王子の角笛』、『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』、『007/慰めの報酬』が選ばれている。豊富な予算をかけられる強みを発揮している。『007/慰めの報酬』は、『オーストラリア』と並びSF、ファンタジー以外からの数少ないセミファイナル入りとなっている。 また、日本のアニメを原作とする大作『スピードレーサー』は独特の世界観と技術で注目を浴びたが、セミファイナルには選ばれなかった。 米国の映画芸術科学アカデミー協会 /http://www.oscars.org/【米国アカデミー賞 視覚効果賞一次選考作品】 ■ 『オーストラリア』 ■ 『ナルニア国物語 第2章:カスピアン王子の角笛』 ■ 『クロバーフィールド』 ■ 『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』 ■ 『ダークナイト』 ■ 『地球の静止する日』 ■ 『ハンコック』 ■ 『ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー』 ■ 『インクレディブル・ハルク』 ■ 『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』 ■ 『アイアンマン』 ■ 『センター・オブ・ジ・アース』 ■ 『ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝』 ■ 『007/慰めの報酬』 ■ 『スパイダーウィックの謎』
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