フランス・アングレームで 水木しげる展開催 来年1月に
マンガ家水木しげる氏の作品を広く紹介する展覧会が、2009年1月29日から2月1日までフランスのアングレーム国際コミック(バンドデシネ)フェスティバルの中で行われる。
フェスティバルの実行委員会は水木氏を手塚治虫氏と並ぶ作家として紹介し、フランスで開催され
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フェスティバルの実行委員会は水木氏を手塚治虫氏と並ぶ作家として紹介し、フランスで開催される初めての同氏の大規模な展覧会となる。
フェスティバルはフランスの地方都市アングレームで開催されるフランス最大のバンドデシネ、マンガ、コミックスの総合的なフェスティバルで、世界的にもよく知られた存在である。これらの作品を表彰する賞を設けており、その結果は毎年話題を呼んでいる。
水木しげる氏は2007年に『のんのんばあとオレ』で、この中でも最も注目の高い最優秀コミック賞(グランプリ)に選ばれている。また、2009年にも未来に残したい作品を選出する遺産賞の候補に『総員玉砕せよ』が選出されている。
フランスは日本のマンガの人気の高い国として知られ、少年マンガ、少女マンガが一般にはよく知られている。一方で、青年マンガや文学性の高い作品への関心も高い。そうした中で水木氏は、大人の読むマンガの描き手として最も知られた一人である。今回の展覧会も、そうした評価のなかで生まれたものである。
展覧会の会場は、アングレーム市内に設けられたマンガ・ビルディング(Manga Building)内となる。マンガ・ビルディングは、今年(2008年)からアングレームが始めた新たな企画で、ひとつのビルをまるごと借り切り日本のマンガを集中的に取り上げる。
マンガビィルディングでは、今年1月にCLAMPの企画展が開催されている。2009年の水木しげる氏の展覧会は、これに続くものとなる。
そして展覧会場は、4つのテーマに分けられる。最初のテーマは「水木しげるの人生と軌跡」で、幼少時代、戦中、世界旅行などが紹介される。
2つめは、『ゲゲゲ鬼太郎』だ。こちらは子供たちによりアピール企画となり、フィギュアやキャラクター紹介、原画などを通じて水木氏の代表作を伝える。また、3つめは映像紹介だが、こちらも鬼太郎のアニメ上映と水木氏へのインタビューで構成する。
最後に歌川広重の東海道五十三次をモチーフに、水木しげる氏が描く『妖怪道五十三次』を展示する。この作品を通じて、同氏のライフワークである妖怪図の世界に迫る。
アングレーム国際コミック(バンドデシネ)フェスティバル
/http://www.bdangouleme.com/
水木しげる展 (Shigeru Mizuki Exhibition)
会場: マンガ・ビルディング (Manga Building)
2009年1月29日~2月1日
キュレーター: Julien Bastide、Nathalie Bougon
企画: Isabelle Poinot
主催: International Comics Festival
後援: 水木プロ、Press Pop、やのまん、Mie Inc.、東映アニメーション
マンガ・ビルディング (Manga Building)
2009年1月29日~2月1日
コーディネーター: Julien Bastide、Nathalie Bougon
企画: Meko
主催: International Comics Festival
後援: Fnac、Arludik、ウォルト・ディズニー、Kaze、東映アニメーション、Kana、Kurokawa、Delcourt、Eurasiam、ワコム、Ankama
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