スペインの大型アニメーション映画祭のひとつであるANIMACOR2008国際アニメーション映画祭が、11月3日から8日までコルドバで開催される。この映画祭で、日本のアニメ映画『AKIRA』の20周年記念上映が行われる。 映画祭では特集上映として『AKIRA』だけでなく、大友克洋監督の他の作品『メモリーズ』や『スチームボーイ』も紹介する予定である。映画祭は、今回特に『AKIRA』と大友克洋監督を取り上げる理由を、『AKIRA』がアニメーション映画を超えて『2001年宇宙の旅』や『ブレードランナー』、『マトリックス』など並ぶSF映画の傑作であるためとしている。 スペインの国際アニメーション映画祭と言えば、カタロニア国際アニメーション映画祭が一般的によく知られている。一方、ANIMACORは今年で4回目と歴史は浅いが、主催がスペインのアニメーション産業開発協会となっておりその規模はかなり大きい。 しかし、コンペティションでは日本での映画祭の知名度がまだ低いこともあってか、長編映画部門には日本作品の公式上映は行われていない。短編映画部門では、今年のアヌシー国際アニメーション映画祭のグランプリを受賞した加藤久仁生さんの『つみきのいえ』が公式出品されている。こちらは既に世界各地で高い評価を受けている作品だけにANIMACORでの活躍も期待出来そうだ。 そうした一方で、ANIMACORは、映画祭のプログラムのひとつとして日本のアニメ作品に力を入れている。今年は国際コンペティションのほか、2つの特集企画とアニメーションワークショップが設けられている。 この特集のひとつが、『AKIRA』20周年記念を含む日本アニメ特集である。映画祭では大友作品以外では高畑勲監督の『火垂るの墓』とテレビアニメ3作品『DEATH NOTE』、『ガングレイヴ』、『Ergo Proxy』を取り上げる。これらの作品を上映することで、日本のアニメの多様性を紹介するとしている。 南欧の映画祭には、イタリアのフューチャー・フィルム・フェスティバルやスペインのシッチェス、カタロニアなど、日本のアニメを大きく取り上げるものが少なくない。こうした理由は、現地で日本のアニメ人気があることに加えて、映画祭に欧米の作品だけでない多様性を生み出したいとの意図もあるかもしれない。 ANIMACORに限ればそれは、出品作品が少ない日本のアニメーション制作者に対するラブコールとも思える。ANIMACOR2008国際アニメーション映画祭 /http://www.animacor.com/festival/home
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