世界4大アニメーション映画祭のひとつ、アニマフェスト・ザクレブがクロアチアで5月31日から6月5日まで開催される。映画祭は短編アニメーションと長編アニメーションを隔年ごとに取り上げ、今年は短編アニメーションの年になる。 そのアニマフェスト・ザクレブが、公式出品作を発表している。発表されたのは一般部門のコンペティション作品94本、パノラマ上映作品45本と学生部門のコンペティション作品79本、パノラマ上映作品60本である。他の国際アニメーョン映画祭と同様、日本からの公式出品作も多数名前が挙がっている。 注目が集まるグランドコンペティションには、中澤一登さんの『ASIENCE~髪は女の命』、松宏彰さんの『やさいのようせい N.Y.Salad 第6話「ガーリックのウソ」』、Hiroshi Matsumotoさんの『Fishing』が選出されている。 『ASIENCE~髪は女の命』と『Fishing』は、先頃発表されたアヌシー国際アニメーション映画祭のコンペティション部門にも出品されている。今後のヨーロッパで作品評価が気になるところである。 『やさいのようせい N.Y.Salad』は、国内だけでなく海外でも人気の天野喜孝さんの原作をもとに3Dアニメーションで絵本のキャラクターを動かす。国内ではNHKで放映されており、これまでも海外の映画祭に度々出品されている。 また、学生部門のコンペティション部門には、加藤隆さんの『Around』、谷口崇さんの『森の安藤』、杉殿育恵さんの『迷走赤ずきん』が出品される。このうち加藤隆さんと杉殿育恵さんもアヌシーにも出品を行っている。 注目は『森の安藤』の谷口崇さん、谷口さんの作品は独特なシュールなギャグで国内では大きな人気を獲得している。しかし、そのセンスは非常に日本的であるだけに、ヨーロッパでどういった評価を受けるか興味深い。 ザクレブ出品作を見ると、今回選ばれた作品のなかに先頃発表されたアヌシー国際アニメーション映画祭の出品作品と重なっているものが多い。アヌシーに限らず海外のアニメーション映画祭では、しばしば同じ日本人クリエイターの名前を目にする。 これは海外出品に積極的なクリエイターは、優れた作品であればどこでも正しく才能が評価されると言えるだろう。海外に積極的に出て行けばきちんと評価されるだけに、さらに多くのクリエイターが海外に目を向けることが増えることを期待したいところだ。当サイトの関連記事/アヌシー映画祭 「墓場鬼太郎」、新海誠最新作など公式出品アニマフェスト・ザクレブ2008 公式サイト /http://www.animafest.hr/en/アニマフェスト・ザクレブ2008 公式作品(日本のみ)【グランドコンペティション】『ASIENCE~髪は女の命』 中澤一登『Fishing』 Hiroshi Matsumoto『やさいのようせい N.Y.Salad 第6話「ガーリックのウソ」』 松宏彰【グランドパノラマ】『こどもの形而学上』 山村浩二『A Day Of The Spiral Castle』 Hiroshi Matsumoto『HOUSE OF SMALL CUBES』 加藤久仁生【学生部門コンペティション】『Around』 加藤隆 『森の安藤』 谷口崇 『迷走赤ずきん』 杉殿育恵
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