3月20日から23日まで、東京・阿佐ヶ谷でアート・アニメーションのイベント第8回ラピュタアニメーションフェスティバルが開催された。3月23日は、第7回ユーリー・ノルシュテイン大賞の公開審査が行われ、各受賞作品が決定した。 コンペティションの目的は、アート・アニメーションの振興とその担い手であるクリエイターの育成である。そうした趣旨もあり今回より賞体系に変更があった。 海外からも作品の応募を受け付けるようになり、国内だけでなく世界レベルでの作品発掘と紹介を目指す。それもあってか、これまでとは若干様変わりした印象を受ける。 審査部門はグランプリのほか、監督賞、アニメイト賞、キャラクター賞、ユーモア賞の5つ、さらに観客の投票による「観客賞」も設けている。 審査はすべて投票制で行う。審査委員には、日本を代表する数々のアニメーション作家のほか、他分野クリエイターやアニメーション評論家も加わった24名である。 受賞作品は国際色が豊かになった。この結果グランプリは、ラトビア出身のVLADIMIR LESCIOV氏の『LOST IN SNOW』となった。VLADIMIR LESCIOV氏は2006年に『INSOMNIA』で第11回広島国際アニメーションフェスティバルの優秀賞を受賞しているなど、国内外でも評価の高い作品を制作している。 国内作品からの受賞は平山志保氏の『swimming』がアニメイト賞と観客賞の2賞となった。また、ユーモア賞にOHRYS BIRDの『寿司の森』が選ばれている。 OHRYS BIRDは昨年テレビ東京系列で放送されていた『ファインテンション☆デパート』の『オリガのロシア語講座』を制作するなどで活躍中のグループである。この『寿司の森』は第7回飛騨国際メルヘンアニメ映像祭の第6回メルヘンアニメ・コンテストでも子供メルヘン賞を受賞している。【真狩祐志】ラピュタアニメーションフェスティバル /http://www.laputa-jp.com/laf/当サイトの関連記事/第7回ユーリー・ノルシュテイン大賞 第1次選考結果発表される【第7回ユーリー・ノルシュテイン大賞 受賞作品】グランプリ 『LOST IN SNOW』 VLADIMIR LESCIOV(ラトビア)監督賞 『The Cable Car Die Seilbahn』 Claudius Gentinetta(スイス)アニメイト賞 『swimming』 平山志保キャラクター賞 『Violeta』 MARC RIBA & ANNA SOLANAS(スペイン)ユーモア賞 『寿司の森』 OHRYS BIRD観客賞 『swimming』 平山志保
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