「河童のクゥと夏休み」 キネマ旬報ベスト10の第5位に | アニメ!アニメ!

「河童のクゥと夏休み」 キネマ旬報ベスト10の第5位に

 昨年夏、松竹系で劇場公開された原恵一監督の劇場アニメ『河童のクゥと夏休み』が、1月10日に発表されたキネマ旬報ベストテンの第5位に選ばれた。  アニメ映画がベストテンに入るのは、『千と千尋の神隠し』(監督:宮崎駿)が3位になった2001年以来6年振りとなる。

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 昨年夏、松竹系で劇場公開された原恵一監督の劇場アニメ『河童のクゥと夏休み』が、1月10日に発表されたキネマ旬報ベストテンの第5位に選ばれた。
 アニメ映画がベストテンに入るのは、『千と千尋の神隠し』(監督:宮崎駿)が3位になった2001年以来6年振りとなる。今年の第1位は『それでもボクはやってない』(監督:周防正行)だった。

 キネマ旬報ベストテンは戦前の1924年(日本映画は1926年)から行われており、途中戦争による休止時期があるが今年で80回目を迎える。
 映画評論家の採点による選出ということもあり、他の映画賞に較べて強いアート志向がある。芸術性の高い映画のための賞として認知度が高い。しかし、このためエンタテインメント色が濃いアニメ作品が選出されることはほとんどない。

 これまでの賞の歴史の中でベストテンにあがったアニメ映画は、『もののけ姫』、『平成狸合戦ぽんぽこ』、『紅の豚』、『おもいでぽろぽろ』、『魔女の宅急便』、『となりのととろ』、『火垂るの墓』である。いずれも宮崎駿監督、高畑勲監督による作品で、制作はスタジオジブリである。
 このうち1988年の『となりのととろ』は、アニメ映画として唯一1位となっている。また、1997年には『もののけ姫』が2位となっている。

 『嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』、『嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』などクレヨンしんちゃんシリーズの映画で評価の高い原恵一監督であるが、監督がキネマ旬報のベストテンに選ばれるのは今回初めてである。また、宮崎、高畑両監督以外でベストテンになった初のアニメーションの監督でもある。
 『河童のクゥと夏休み』はアニメ映画としては異例の2時間18分の長さを使って、主人公の少年と河童のクゥとの出会いと別れを描き高い評価を受けた。作品は平成19年度第11回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞や第31回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞を受賞している。

キネマ旬報 /http://www.kinejun.com/

河童のクゥと夏休み公式サイト /http://www.kappa-coo.com/ 
《animeanime》
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