Newtype USA 2008年2月号で休刊に | アニメ!アニメ!

Newtype USA 2008年2月号で休刊に

 北米のアニメ情報サイトのアニメニューズネットワーク(Anime News Network)の報道によれば、米国でADビジョン社が発売している「Newtype USA」が2008年2月号を最後に休刊する。
 「Newtype USA」は、角川書店が発売する国内最大のアニメ雑誌「Newtype」との提携に

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 北米のアニメ情報サイトのアニメニューズネットワーク(Anime News Network)の報道によれば、米国でADビジョン社が発売している「Newtype USA」が2008年2月号を最後に休刊する。
 「Newtype USA」は、角川書店が発売する国内最大のアニメ雑誌「Newtype」との提携により、2002年秋より発売されてきた。日本の「Newtype」と同様の大判のグラビアがファンにアピールしたほか、お試し版のアニメ作品が収録されたDVD付録などが特徴になっている。
 ADビジョンは「Newtype USA」に代わる新たなアニメ雑誌の発売を検討中ともアニメニューズネットワークは伝えている。

 これにより北米市場のメジャーな月刊アニメ雑誌は、「Anime Insider」と「Otaku USA」、ADビジョンの発売する新しい雑誌となる。このほか隔月刊の「Protoculture Addicts」や月刊マンガ誌の「少年ジャンプ(SHONEN JUMP)」や「少女ビート(Shojo Beat)」などがある。
 「Anime Insider」は、米国のポップカルチャーの専門出版社ウィザード・エンタテインメント(Wizard Entertainment)が出版している。「Newtype USA」に較べて、よりマニアックなアニメファンに向けた構成が人気を集めている。
 また、「Otaku USA」は、アニメだけでなく、マンガやファッションなどやや広い日本のポップカルチャーをテーマにした雑誌として昨年夏に新たに発売された。

 北米でも拡大するアニメファンだが、日本より広大な国土と少ない数のアニメファンを持つ土地柄でのアニメ雑誌ビジネスは必ずしも楽ではない。流通コストがかかることから、発行部数に比べ収益性は必ずしも高くない。2005年にVIZメディアは、当時有力アニメ月刊誌だった「Animerica」を休刊し、無料配布のフリーペーパーに衣替えをしている。
 もっとも今回の「Newtype USA」の休刊は、新たな雑誌創刊を前提としている。雑誌事業の撤退ではなく、日本の「Newtype」とのライセンス契約の終了によるコスト削減や、独自路線展開などの現在の事業の再構築が目的と考えられる。

 現在の「Newtype USA」の発行部数は公表されていない。ADVも非公開企業であるため、その発行部数は限られた情報からの憶測にしかならない。
 メディアでは10万部から20万部と掲載されることもあるが、この数字は日本の雑誌の公称部数に近いもののようだ。多くの業界関係者は、「Newtype USA」の実売部数は10万部をやや下回った数字でないかと見ている。

アニメニューズネットワーク /http://www.animenewsnetwork.com/
/Newtype USA to Cease Publication

Newtype USA  /http://www.newtype-usa.com/
Anime Insider  /http://www.wizarduniverse.com/magazine/anime/
Otaku USA  /http://www.otakuusamagazine.com/
Protoculture Addicts  /http://www.protoculture.ca/
少年ジャンプ(SHONEN JUMP) /http://www.shonenjump.com/
少女ビート(Shojo Beat) /http://www.shojobeat.com/
《animeanime》
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