米国ワシントンD.Cにあるケネディセンターは、2月5日から17日まで、日本の現代文化を広く紹介する特集企画「JAPAN! CULTURE+HYPER CULTURE」を行う。 このなかに「マンガ&アニメ」のセクションが設けられ、アニメ・マンガ関連の3つのイベントが行われる。 まず大きな目玉となるのが2月15日、16日に上映されるSUTUDIO4℃制作による劇場アニメ『Genius Party<ジーニアス・パーティ>』と『Genius Party2<ジーニアス・パーティ2>』である。『Genius Party<ジーニアス・パーティ>』は米国プレミア、そして『Genius Party2<ジーニアス・パーティ2>』は、世界初となるワールドプレミアである。 第1弾は既に昨年夏に日本でも公開をされ話題を呼んだが、第2弾は日本を越えてワシントンの地で初お目見えすることになる。作品は、第1弾、第2弾とも当代きってのクリエイターが自由なテーマで制作する短編アニメのオムニバスとなっている。 第2弾には前田真宏さん『GALA/ガラ』、田中達之さん『陶人キット』、大平晋也さん『わんわ』、中澤一登さん『MOONDRIVE』、森本晃司さん『次元爆弾』など、第1弾と同様の強力ラインナップとなっている。 2月17日の「アニメプレミア・マラソン Marathon of Anime Premieres」では、『秒速5センチメートル』(新海誠監督)、『ピアノの森』(小島正幸監督)、『EX MACHINA-エクスマキナ-』(荒牧伸志監督)の新作人気アニメ3本が上映される。いずれも日本で高い評価を受けた作品だけに、米国での反応が気になるところだ。 またイベント期間中2月7日から17日の10日間にわたり、「マンガカフェとリーディング・ラウンジ」と題したマンガや雑誌を自由に読めるスペースが設けられる。マンガと雑誌は、米国の大手マンガ出版社VIZメディアが提供する。 さらに『マインド・ゲーム』の作者ロビン西さんがイベントに登場するほか、子供向けのマンガワークショップも行われるなど盛りだくさんの内容となる。 「JAPAN! CULTURE+HYPER CULTURE」は、アニメ・マンガ以外の分野でも演劇の蜷川幸雄さん、建築の安藤忠雄さん、音楽の五嶋みどりさん、現代美術の草間弥生さんら450人以上のアーティスト、40公演を招いている。これまでにない大規模な現代日本文化の紹介イベントとなっている。 このなかで「アニメ・マンガ」は、プログラムのなかで「劇場舞台」、「ダンス」、「音楽」、「文学」、「展覧会」と並んで独立カテゴリーとして取り上げられている。「アニメ・マンガ」が米国人にアピールする日本文化のひとつとして大きな存在になっていることを感じさせる。ケネディセンター /http://www.kennedy-center.org//JAPAN! CULTURE+HYPER CULTURE
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