日本らしさを持つものを、あらゆるジャンルから選び出す「新日本様式」100選が、「新日本様式」協議会から発表された。今回発表されたのは、工業製品から建築、映像作品、行政政策、無形文化財まで、実に多彩な分野にわたる63点である。 昨年既に選定されている53点と合わせて、「新日本様式」100選にはこれまで累計116点が選定されたことになる。 今回の選定では、日本らしさという観点もあり、アニメ映画もこのなかに選ばれている。『ベクシル ‐2077日本鎖国-』(ベクシル製作委員会)、『時をかける少女』(角川グループホールディングス)、『Genius Party』(STUDIO4℃)の3作品である。いずも昨年から今年にかけて劇場公開された話題のアニメ映画である。 「新日本様式」協議会は、 『ベクシル ‐2077日本鎖国-』を「ハリウッド映画に較べてスタッフも予算も一桁少ないなか、その品質とスケールで見る者を驚かせた」と評している。 また『時をかける少女』については、「少数の職人気質のスタッフによって生み出された名作、主人公の高校生らしい瑞々しさ、切なさを余すところなく表現し、そこに重ねられる音楽や背景の美しさも観客を魅了した」ことを選定理由に挙げた。 さらに『Genius Party』では、「それぞれが独特の個性を放つが、全体を通して映像が緻密で美しく、ストーリー展開も独創的で、かつ前衛的。制約なしというコンセプト通り、日本アニメーションの底力を世界に見せ付ける作品といえる。」とする。 アニメだけでなく、玩具からもプラモデルの定番シリーズであるガンプラ(バンダイ)も、リストに入った。しかし、リストに選ばれたのがガンダムではなく、ザクシリーズである。 「新日本様式」協議会は、シャア専用ザクの写真などを引用し、敵役ながら多くのファンを持ち発売以来様々なグレードで展開されてきたと評価する。またアニメコンテンツと繊細なディティールを可能にした最先端の成型技術という日本ならではフュージョンだとする。 今回は2007年の選定だが、2006年のリストには『ファイナルファンタジーⅩⅡ』(スクウェア・エニックス)と『ニンテンドーDS Lite』(任天堂)も選ばれている。エンタテイメント・コンテンツの分野では、このほか映画やテレビ番組、音楽などのノミネートはなく、はからずもアニメ・ゲーム系ばかりが選出されている。 今回選ばれた100選は、11月21日から開催される第26回JAPANTEX2007に一部が抜粋展示される。さらにその後、東京・上野の東京国立博物館に全点発表展示が行われる。「新日本様式」協議会 /http://www.japanesque-modern.org/
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