ドイツで子供向けのアニメーション事業を行うテレビルーンランド(TV-Loonland)は、日本アニメーションからプレスクール向けのアニメ『うっかりペネロペ』の放映権などの各種権利を獲得したと発表した。 テレビルーンランドが獲得したのは、ロシアや北欧などを含む全ヨーロッパ、イスラエルを含む中近東、アフリカ全域での映像作品に関わる全ての権利である。このなかにはテレビ放映、ビデオグラム、ビデオオンデマンド、インターネット、モバイルなどの各権利が含まれている。 『うっかりペネロペ』は、日本アニメーションとNHKエンタープライズ、白組が共同製作をした3Dアニメで、フランス人のアン・グッドマンさんとドイツ人のゲオルグ・ハレンスレーベンさんの夫妻が描いた絵本「ペネロペ」シリーズを原作としている。 主人公のかわいいコアラ・ペネロペの楽しい日常を、アニメ化した。作品は全26話各5分の3Dアニメである。番組は短いがそのキャラクターのかわいさから国内では高い人気を獲得している。 今年のアヌシー国際アニメーション映画祭では、子供向けアニメーション番組シリーズのベスト作品にも選ばれている。 日本の企業による子供向けの3Dアニメが海外で広く展開することは少ない。『うっかりペネロペ』のヨーロッパ展開は、プレキッズ(幼児市場)を苦手とする日本のアニメ業界全体にとっても注目される動きである。 テレビルーンランドは、ドイツに拠点を持ちヨーロッパとアメリカ向けで子供向けのクオリティの高いアニメーション作品を展開している。一方、日本アニメーションも伝統的に子供向けのアニメ作品を得意としているため、両社の企業カラーは似ている。また、作品の原作がヨーロッパの題材から取られていることもあり、両社の合意に至ったと考えられる。 テレビルーンランドは『うっかりペネロペ』について、「かわいらしく、前向きな物語、教育的な要素も組み込まれており、幼い視聴者にとても相応しい作品」と述べている。さらに日本での作品の成功を、世界の他の地域にも広めたいとしている。うっかりペネロペ公式サイト /http://www.penelope.tv/ テレビルーンランド(TV-Loonland) /http://www.loonland.com/日本アニメーション /http://www.nippon-animation.co.jp/NHKエンタープライズ /http://www.nhk-ep.co.jp/白組 /http://www.shirogumi.co.jp/