『雪の女王』は1957年にロシアのアニメーション監督の巨匠レフ・アタマーノフ監督の手によって制作された。アンデルセンの原作を基に、アニミズムの神話的発想で作られている。
ディズニーアニメーションとは異なる系統の伝説的な作品として、世界のアニメーション関係者に大きな影響を与えている。宮崎駿監督もそのひとりで、この作品によってアニメーションの世界で生きていくことを決意したともいう。
今回は誕生から50周年となる『雪の女王』を劇場公開するにあたり、ロシア語によるオリジナルの音源と音楽を再現した。また、長らく見直される機会のなかった日本語字幕も一新している。
このため従来DVDなどで紹介されている『雪の女王』から新しく生まれ変わった『雪の女王 <新訳版>』となっている。
三鷹の森ジブリ美術館ライブラリーでは、これまで紹介されてきた『春のめざめ』(アレクサンドル・ペトロフ監督)、『アズールとアスマール』(ミッシェル・オスロ監督)などに次ぐ作品となる。これまでも、劇場で公開されることが少ない作品が大スクリーンで観られる機会として大きな人気を集めた。
今回の公開では『雪の女王』のほかに、やはりロシアの名匠であるレフ・ミリチン監督が1970年に制作した『鉛の兵隊』を同時上映する。

(c)2004 Films By Jove Inc. in association with Soyuzymultfilms studio
雪の女王 <新訳版>
公式サイト /http://www.ghibli-museum.jp/snowqueen
(9月21日オープン)
レフ・アタマーノフ監督
1957年/ソ連(ロシア)/65分
(同時上映 鉛の兵隊 レフ・ミリチン監督/1970年 /ソ連(ロシア)/ 20分)
日本語字幕:児島宏子
12月15日(土)よりシネマ・アンジェリカ(渋谷)ほかにて全国順次ロードショー
シネマ・アンジェリカ /http://www.gojyu.com/