日本の人気アニメ『アイシールド21』が、米国進出に向けて動き出した。日本アドシステム(NAS)、テレビ東京、集英社から構成される「アイシールド21USプロジェクト」は、今年の秋から「Toonami Jetstream」と「NFL Rush」を利用して、『アイシールド21』の米国でのインターネット配信を開始すると発表した。 Toonami Jetstreamは、アメリカの大手アニメーションチャンネルのカートゥーンネットワークとアニメ・マンガ企業のVIZメディアの共同プロジェクトである。日本のアニメなどを、無料でインターネット配信している。 Toonami Jetstreamの無料配信は広告料金でサポートされる事業であるが、作品の配信を通じた市場調査も行っているとされている。これまで『テニスの王子様』や『メルヘヴン』のように、Toonami Jetstreamで配信された作品からカートゥーンネットワークへのテレビ放映を実現したものもある。 今回の『アイシールド21』も、インターネットでの評判次第では、カートゥーンネットワークへの進出は十分考えられる。 一方、NFL Rushはアメリカンフットボールのプロリーグであるナショナル・フットボール・リーグが運営知する子ども向けの公式ウェブサイトである。組織はアニメとは直接関係はないが、『アイシールド21』がアメリカンフットボールの選手を主人公としていることからこの提携が生まれたと考えてよいだろう。アニメを通して、よりアメリカンフットボールに親しんでもらおうというわけである。 さらにアイシールド21USプロジェクトにとっては、これまであまりアニメに馴染みのなかった層にスポーツを通じてアプローチする狙いがあると見られる。 近年の米国でのアニメ人気もあり、日本でヒットした少年向けのアニメの多くは、米国でテレビ放映されることが増えている。しかし日本で2005年にテレビ放映を開始した『アイシールド21』のアニメ版は、これまで米国展開を行ってこなかった。 おそらくこの理由には、スポーツアニメはアメリカではヒットしないとのジンクスがあったせいかもしれない。例えば、日本やアジア地域では大ヒットした『スラムダンク』は、米国で大きな人気を起こすことは出来なかった。また、スポーツアニメとしては存在感のある『テニスの王子様』も、アジア地域での圧倒的な人気には及んでいない。 今回、アイシールド21USプロジェクトは、敢えてこれまでアニメをあまり観なかった層に狙いを定めている。米国の国民的スポーツであるアメリカンフットボールを武器に、『アイシールド21』の挑戦がこの秋に始まる。アイシールド21公式サイト(アニメ) / http://www.tv-tokyo.co.jp/anime/eyeshield21/ Toonami Jetstream /http://www.toonamijetstream.com/NFL Rush /http://www.nflrush.com/ 日本アドシステム(NAS) /http://www.nasinc.co.jp/jp/テレビ東京 /http://www.tv-tokyo.co.jp/anime/集英社 /http://www.shueisha.co.jp/
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