外務省はポップカルチャー分野での文化外交の一環として、海外でマンガ文化の普及活動を行なうマンガ家を対象にした「国際漫画賞」(International MANGA Award)を創設することを決定した。 「国際漫画賞」は、世界の国々で現れつつある若い才能あるマンガ家たちに、マンガの本家である日本から賞をだしたいという考えから始まっている。 現在世界では、日本のマンガスタイルのコミックが、商業、非商業目的をかかわらず増えつつある。今回の「国際漫画賞」は、こうしたムーブメントを背景に世界のマンガ家に賞を与えることになる。 募集された作品の中から最優秀作品に「国際漫画賞」を授与するほか、3作品程度の優秀作に「国際漫画賞奨励賞」を決定する。また受賞者を日本に招き、10日間程度の日程で日本のマンガ家との懇談会や出版社などへの表敬訪問を行う。 また外務省は、この国際漫画賞の選考と運営を行なう「第1回国際漫画賞実行委員会」を発足した。委員会は麻生太郎外相を委員長に、小倉和夫国際交流基金理事長、浜野保樹東京大学教授ら6人がメンバーに就任する。 作品の選考には、日本漫画家協会が協力する。受賞作品選考委員会にマンガ家の里中満智子氏や、やなせたかし氏、ちばてつや氏、さらに元マンガ出版社編集長らが参加する。本年6月22日前後に選考を行い、7月2日に東京で授賞式を行なう。 海外における日本のマンガやアニメの広がりを背景に、海外のクリエイターを対象にした国際規模の賞やコンテストが増えている。 これまでも講談社が世界10ヶ国語、世界規模でマンガクリエイターを募集する「国際新人漫画賞」を募集している。またアニマックスがアジア地域でアニメの原作コンテンツを募集する「アニマックス大賞」などが動き始めている。 しかし、今回は外務省が、行政の立場から国際文化交流の一環として実施することが注目される。麻生外相は今回の「国際漫画賞」の設立について、「この種の漫画の精密さ等、漫画というサブカルチャー、ポップカルチャーといったものが持つ発信力というものを更に高めていきたい」とその趣旨を説明している。 さらに、選考の対象になる作品については、「今、『犬夜叉』もポーランド語になっていると思いますから。」と答え、英語だけでない広い言語が対象になることを示した。外務省 /http://www.mofa.go.jp/mofaj/当サイトの関連記事/講談社モーニング 世界10ヶ国語で国際新人賞開催/第6回アニマックス大賞 応募作品募集 締め切り迫る!「第1回国際漫画賞実行委員会」メンバー 麻生太郎 外務大臣 小倉和夫 (独)国際交流基金理事長 浜野保樹 海外交流審議会ポップカルチャー専門部会部会長・東京大学教授 亀井修 同専門部会委員・小学館常務取締役 杉山恒太郎 同専門部会委員・電通常務執行役員 白石さや 同専門部会委員・東京大学教授受賞作品選考委員会メンバー 里中満智子氏 マンガ・サミット運営本部長、漫画家 やなせたかし氏 漫画家 ちばてつや氏 漫画家 その他元漫画出版社編集長数名
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